ブラコン妹×シスコン兄② (ページ3)

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第42話【カリフラワー】ページ3

手が、手が、手が

私の綺麗な手が

カッターナイフごときで、赤に染まっていく

嫌だ、嫌だ、嫌だ

染まらないで、私の手は綺麗でなくてはいけないのだから

手はピアニストの命も同然

許せない、許さない

貴女「四宮先生」

四宮「なんだ。レシピに文句でも言いたいのか」

貴女「いえ、１つだけ聞きたいことがありまして」

四宮「言ってみろ」

貴女「妨害ってありでしょうか」

四宮「もちろんいいぞ。周りを敵だと思って調理しろ。手助けした時点で退学とする」

貴女「ありがとうございますわ」

右手を胸にあて、深々とお辞儀する

妨害あり、それを利用してやる

私の手を傷つけた罪は償って貰わなければ

四宮「質問はないな。では、始めろ」

開始の合図とともに私はカリフラワーを最初に、次々と食材を手にした

レシピ通りに作る授業は好きだ

元から決められた道を歩めばいいのだから

私は、この学園ではいつだって決められた道を歩き続ける

だって、それが退学にならない方法なのだから

男子生徒2「ッ！何すんだよ！」

貴女「あら、ごめんなさい。貴方の手、切ってしまいましたわ。ですが、貴方も私の手を切ったでしょう？お互い様ですわ」

そう言って、彼の足は踏み、自分の調理場へと戻る

きっと、彼は退学だろう

なんせ、カリフラワーが痛んでいたのだから

そして、田所恵様

貴女も退学ですわね

この試験は素晴らしいわね

四宮先生には感謝しなければ

貴女「出来ましたわ。審査してくださいまし」