story47 ページ8
沖矢さんのシチューはまろやかで美味しい。
そういえば沖矢さんは、カレーに肉じゃがにシチューと、煮込み料理が多い気がする。
煮込み料理が得意なのかな?
「今日はポアロに行かれたんですか?」
シチューを吹きそうになった。
な、なんでポアロが出てくるの!!?
探偵事務所から目と鼻の先の場所を言われて、内心は驚きと恐怖でパニックだ。
沖矢さんは鋭すぎる。
「いいえ。どうしてですか?」
つとめて顔に出ないように、冷静に切り返すと沖矢さんは何でもないように言った。
「コーヒーの匂いがしたので。てっきりポアロに行っていたのかと」
「……なるほど。駅前の喫茶店に行きました」
「そうだったんですね。ところでAさん、キノコは食べないんですか?」
「え?」
沖矢さんが、私のシチューの皿を指差す。たしかに、私のお皿の隅っこには、無意識のうちに苦手なキノコが集まっていた。
「ああ、ごめんなさい。私、キノコが苦手なんですよね」
「好き嫌いはいけませんよ」
そう言いつつ、当たり前のように余った私のキノコを自分のお皿に移しかえる沖矢さん。……くそっ///
だめだ!! こんなことでいちいちドキドキしていては、沖矢さんと同居なんて先が思いやられる。
この人はイケメンだから、さらっとそういうことをする人なんだ!! 落ち着け私!! キノコ移しかえただけじゃん!!
「す、すみません」
「いいえ。次からはキノコは入れないようにしますね」
私が謝るとにこやかに笑い返してくれる沖矢さん。
だめだ!! 沖矢さんは人妻、沖矢さんは人妻、言い聞かせるんだ。ときめいてはいけない!!
「それはそうと、今週は波土禄道のリハーサル見学ですね」
沖矢さんが思い出したように言う。
「え? あ、そうですね。あれ、知ってたんですか?」
「ええ。実は私もご一緒することになりまして。園子さんに頼んで」
え? 沖矢さんも? なんで?
「実は私、波土のファンなんですよ」
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みそ - 沖矢さんにめっちゃキュンキュンされます…この作品を作って下さって本当にありがとうございます!!9も頑張ってください! (2018年2月12日 0時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!! 頑張って更新します! (2017年12月13日 7時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すごく面白いです(*^-^*)続きが気になります!頑張って下さい!(*´∀`) (2017年12月12日 23時) (レス) id: 664152f9a6 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ムーンさん» 毎日読んでくださりありがとうございます!! 一位なんて嬉しい!! これからも頑張ります! (2017年12月9日 21時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 毎日毎日更新されたのを楽しみにしながら見てます!この作品今のところ私の好きな名探偵コナン夢小説1位です!!これからも続編頑張ってください! (2017年12月9日 20時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海星 | 作成日時:2017年12月6日 23時