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story45 ページ6

沖矢side

七瀬Aは何者なのか。
ボウヤが連れてきたその女には、元から謎が多かった。

何故偽名を使っていたのか、ということも未だ分かっていない。
ただ言えるのは、彼女が何らかの依頼を受けて、自らのことを探偵と名乗っていること。そう名乗っているにも関わらず、探偵が嫌いだということ。
そして、裏の世界に片足を突っ込んだ者だけが宿す、独特の雰囲気を纏っていること。

Aの素性を探るべく、ボウヤと協力し、俺は彼女を工藤邸に住まわせることに成功した。
彼女は最後まで嫌がっていたが。

しかし、俺のことについては怪しみながらも大学院生だと思いこんでいる様子であり、彼女の部屋にしかけた盗聴器にも、気がついている様子はなかった。

俺は彼女の動向を探るため、さっそく仕事に向かうという彼女の服に、汚れを払うふりをして発信機付きの盗聴器を仕掛けた。

その発信機によると、彼女が向かった先は______……

「毛利探偵事務所?」

何故、彼女が探偵事務所に?

俺の疑問をよそに、彼女は小五郎にさっそく相談内容を切り出した。

「安室さんに……聞きた……あるんです」

安室君? なぜ、彼女が安室君について探っているんだ?
こちら側が怪しんでいることを、警戒しての行動だろうか。
しかし、よくよく話を聞いてみると、どうやら何かが違う気がしてきた。

「安室さんにプロポーズをされて……」

盗聴器から聞こえた言葉に眉根を寄せる。

プロポーズ? 安室君が? どういうことだ。

「彼、何かいつも気になっていることがある…で、ひどく気にかけている……固執している、というような……心当たりがありますか?」

途切れ途切れの音を拾う盗聴器に苛立ちつつ、彼女を話を懸命に繋ぎ合わせる。

安室君が以前関わった事件を調べているのか? 何故だ? 彼女の仕事は人探しだったはずだが……。
それと安室君が、何の関係があるんだ?

どうやらめぼしい収穫はなかったらしく、小五郎に礼を言い、立ち去る気配がする。
その時、何かを思い出したように小五郎が喋る声がかすかに聞こえた。

「以前、杯戸病院で……楠田…その男を知らないかって……コナンと私に……その後も私の知り合いの刑事……した車が見つか……ひどく気にしていて……」

知らず知らずのうちに、嫌な汗が流れていくのを感じた。
彼女は楠田陸道について調べているのか?

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みそ - 沖矢さんにめっちゃキュンキュンされます…この作品を作って下さって本当にありがとうございます!!9も頑張ってください! (2018年2月12日 0時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!! 頑張って更新します! (2017年12月13日 7時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すごく面白いです(*^-^*)続きが気になります!頑張って下さい!(*´∀`) (2017年12月12日 23時) (レス) id: 664152f9a6 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ムーンさん» 毎日読んでくださりありがとうございます!! 一位なんて嬉しい!! これからも頑張ります! (2017年12月9日 21時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 毎日毎日更新されたのを楽しみにしながら見てます!この作品今のところ私の好きな名探偵コナン夢小説1位です!!これからも続編頑張ってください! (2017年12月9日 20時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2017年12月6日 23時

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