トリップしたらシルバーブレッドが敵だったなんて聞いてない2【名探偵コナン】

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安室さんに車で工藤邸に送ってもらって、(結局、お付き合いの件は保留になった)私は帰宅した。

リビングに入ると、なんとコナン君がいて。
そこで、あの爆弾を投げてみたのだ。これは正直賭けだった。
コナン君が本当に知らないようなら、アカイシュウイチに関する情報を、もう一度洗い直す必要があるだろう。
しかしコナン君の反応を見て、私は確信した。

彼はアカイシュウイチを知っている。
そして沖矢さんも。

だったら話は早い。どうして嘘をついたのかは分からないが、力づくでもアカイシュウイチの在り処を聞き出すまで、だ。

自分の部屋に戻った私は、今までの情報を整理していく。


楠田陸道を追って杯戸病院に潜入していた、FBIの関係者と思われるアカイシュウイチ。しかし楠田はアカイの存在に気づいて自ら命を絶った。楠田の遺体は見つからず、その直後にアカイも来葉峠の車の爆発事故によって死んでいる。そのアカイの死体は本人とは判別できず、かろうじて残っていた指紋だけが、彼の死亡を証明している……と思われているが、実際は生きており、まだこの東都のどこかに潜んでいる。


つまり、アカイシュウイチは死んだふりをしているということだ。しかし何のために？
そもそも指紋の件はどう説明したらいい？


他にも謎は残っている。コナンはともかくとして、沖矢さんがどうしてアカイシュウイチを知っているかということだ。そもそもコナンと沖矢さんの関係性については、よくよく考えてみると不自然なことが多すぎる。
以前住んでいたアパートが燃えたからといって、コナンはどうして沖矢さんを自宅に住まわせたりするのだろう。いくら探偵仲間といえど、不用心すぎる。


それに沖矢さんは黒ずくめの組織について知っていた。
「ジンとウォッカを知っているか」という問いかけは、おそらく私の素性を怪しんで、沖矢さんが私を組織の人間と疑ってのものだろう。
だとすれば、沖矢さんは黒ずくめの組織と敵対する人間だということになる。


組織について精通し、コナンから絶対的な信頼を得ている大学院生の男。
コナンが杯戸病院で行動を共にしていたFBIのアカイシュウイチ。

つながれ。考えろ。考えろ。
あと少しで何もかもわかるから。

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