検索窓
今日:3 hit、昨日:106 hit、合計:1,337,139 hit

story80 ページ41

「カクテル!!!!!?」

それが意味するところを悟り、俺は思わず声を荒げる。

「それって……まさか……」

「まあ、考えすぎかもしれんがな。波土禄道のリハーサルに行った時、変装したベルモットは彼女にそれらしい反応は示さなかったしな」

「お姉さんが組織の人間じゃないことは分かってるよ。でもお姉さんの依頼人の、そのクリスって人は組織の人かもしれないよね?」

「無論、その可能性は否定できんだろうな」

赤井さんの言葉に、俺は考え込む。

お姉さんは依頼人が組織の人間だとは知らないのだろうか。しかし普通の探偵というには、お姉さんがあまりにもグレーな立ち位置にいるのは事実。
げんに戸籍も偽っていたのだし。

そんなことを思っていたら、玄関のドアが開く音が聞こえた。

「ただいま戻りました」

Aさんがドタバタと、慌ただしい雰囲気で屋敷に帰ってきた。
今日もキリッとした濃いめのお化粧に、キレイに外巻きに巻かれた前髪を横に流している。
お姉さんがまとう、相変わらずの只者でない空気感。

あんたは一体何者なんだよ、Aさん?

「あら、来てたのねコナン君」

「うん、まあね」

「丁度よかった。聞きたいことがあるんだけど」

聞きたいこと? 俺が怪訝そうに聞き返すと、お姉さんは意味ありげな微笑を浮かべて、そっと沖矢さんの隣に腰掛ける。
自然、俺と対峙する形になって、俺とお姉さんは睨み合った。


「コナン君は、アカイシュウイチって人、知ってる?」


「「!!!!!???」」

アカイシュウイチ……呆然として俺はお姉さんを見つめる。
どうして? どうしてお姉さんがアカイシュウイチを……。

「知らないよ? そんな人」

俺はとぼけた。
沖矢さんをチラリと見ると、今までに見たことがないほど険しい顔をしていた。

しかし、お姉さんはそれには気づかなかったようだ。

「あ、そう。ならいいのよ」

あっさりとお姉さんは言い、着替えてくる〜とリビングを出で行った。

story81→←story79



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (393 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
819人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みそ - 沖矢さんにめっちゃキュンキュンされます…この作品を作って下さって本当にありがとうございます!!9も頑張ってください! (2018年2月12日 0時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!! 頑張って更新します! (2017年12月13日 7時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すごく面白いです(*^-^*)続きが気になります!頑張って下さい!(*´∀`) (2017年12月12日 23時) (レス) id: 664152f9a6 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ムーンさん» 毎日読んでくださりありがとうございます!! 一位なんて嬉しい!! これからも頑張ります! (2017年12月9日 21時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 毎日毎日更新されたのを楽しみにしながら見てます!この作品今のところ私の好きな名探偵コナン夢小説1位です!!これからも続編頑張ってください! (2017年12月9日 20時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:海星 | 作成日時:2017年12月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。