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story66 ページ27

「事件解決したんですか?」

周囲の様子が落ち着いているのを疑問に思って、私は尋ねた。

「犯人は円城さんだったんですよ」

蘭ちゃんが悲しそうな表情で言った。

「昴さんと安室さんが、パパッてね! さすがAさんの未来の旦那達よね!」

園子ちゃんの冷やかしにも、いつものように言い返す元気がなく、苦笑いを浮かべる。

「沖矢さん」

その時背後から声が聞こえて振り向くと、安室さんがじっと沖矢さんを見つめていた。

やっぱり______あの瞳をしている。どこだ? どこで見た?
ぼんやりした思考の中で必死に考えるも思い出せない。

「そのハイネック……この場でめくりたい衝動に駆られますが……」

は? ハイネック? なんでハイネック?
ぽかんとしている私をよそに、安室さんはかすかに笑った。

「今はやめておきましょう。いずれ、また……」

そう言い残し、梓さんと共に現場を立ち去る安室さん。
沖矢さんはかすかに開眼して、その様子を見送っていた。が、

「さあ、もう帰りましょうか。Aさん、歩けそうですか?」

沖矢さんが私に向き直って、手を差し出す。
その途端、園子ちゃんが叫びだす。

「ダメに決まってるじゃない!! 沖矢さん、お姫様抱っこよ、お姫様抱っこ!!!」

「おや、そうで」「歩けます!!!!!!」

これ以上、沖矢さんに醜態を晒すわけにはいかない。
勢いよく立ち上がったのはいいものの、まだ体の回復能力は追いついていなかった。そのまま地面にぐらりと傾く。

「っと………! 大丈夫ですか? やはり車までお運びしますよ」

沖矢さんがナイスキャッチしてくれたおかげで、地面とキスすることは回避した。

回避したが、結局沖矢さんにはお姫様抱っこされ、園子ちゃんにはその後、ずっと冷やかされ続けた。最悪。

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みそ - 沖矢さんにめっちゃキュンキュンされます…この作品を作って下さって本当にありがとうございます!!9も頑張ってください! (2018年2月12日 0時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!! 頑張って更新します! (2017年12月13日 7時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すごく面白いです(*^-^*)続きが気になります!頑張って下さい!(*´∀`) (2017年12月12日 23時) (レス) id: 664152f9a6 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ムーンさん» 毎日読んでくださりありがとうございます!! 一位なんて嬉しい!! これからも頑張ります! (2017年12月9日 21時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 毎日毎日更新されたのを楽しみにしながら見てます!この作品今のところ私の好きな名探偵コナン夢小説1位です!!これからも続編頑張ってください! (2017年12月9日 20時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2017年12月6日 23時

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