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story55 ページ16

「あれ? 梓さんってギター触ったこともないって言ってませんでした?」

「ほら、この前うちらが女子高生バンドに誘った時に……」

園子ちゃんも不思議そうに尋ねる。
てか、蘭ちゃんと園子ちゃん、そんなの結成してたんだ。
しかも誘われてなかったよ、私。やっぱ二十七歳のオバさんはキツイかあ。

何気にショックを受けている私をよそに、梓さんはどこか誤魔化すような、微妙な笑顔を浮かべる。

「あの時は女子高生バンドに入るのが恥ずかしくて……ついね〜」

なんか、なあ。
今日の梓さん、変。 いや、まあ私は梓さんとそこまで親しくしてるわけじゃないから、はっきりどこが変って言えるわけじゃないんだけどね。

チラリとコナン君を見ると、コナン君が顔を険しくさせて、じっと梓さんを見ていた。

なーるほど、ね。
突然、この梓さんは偽物なんじゃないか、という突飛な考えが私の頭をよぎった。
コナン君のあの、一見意味のわからない質問の意図は、おそらく梓さんの様子がいつもと違うことに気がついてのものなのだろう。

だとしたら、この人は誰なの?
そもそも梓さんだけじゃない。初めからおかしかった。沖矢さんも安室さんも。リハーサルを見学したいほどの波土のファンなんて、そんな様子は微塵もなかった。
おまけに安室さんが宅配業者?
どうなってるの?

自分だけ枠の外で捨て置かれているような心地がして苛立った私は、沖矢さんと安室さんを問いただそうと、二人の方を振り返った。

「沖矢さん_____」

「やはり波土のNo.1は血の箒星ですよね?」

「いえいえ、僕は雪の堕天使が……」

って、談笑してるし!!
しかもそれ、波土さんの曲名!!? ビジュアル系とはいえ、ネーミングセンスが絶望的じゃないか?

コナン君が、安室さんとにこやかに話している沖矢さんの腕をぐいっ、と引っ張る。
こそこそと内緒話を始める二人。

やっぱり沖矢さんはコナン君に相当信頼されているみたいだ。
さりげなく近寄って、耳をすます。

「ヤバイよ……はやくここ……離れないと……」

ヤバイ? 何がヤバイの?

「虎穴に入らず……子を得ずという……退く勇気も大切……か」

ダメだ。この距離からだとあんまり分からない。
虎穴に入らずって、虎穴に入らずんば虎子を得ず、だよね? やっぱりこの会場に危険があるってこと?
それもコナンや沖矢さんが、予想だにしていなかった、とてつもない危険、が。

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みそ - 沖矢さんにめっちゃキュンキュンされます…この作品を作って下さって本当にありがとうございます!!9も頑張ってください! (2018年2月12日 0時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!! 頑張って更新します! (2017年12月13日 7時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すごく面白いです(*^-^*)続きが気になります!頑張って下さい!(*´∀`) (2017年12月12日 23時) (レス) id: 664152f9a6 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ムーンさん» 毎日読んでくださりありがとうございます!! 一位なんて嬉しい!! これからも頑張ります! (2017年12月9日 21時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 毎日毎日更新されたのを楽しみにしながら見てます!この作品今のところ私の好きな名探偵コナン夢小説1位です!!これからも続編頑張ってください! (2017年12月9日 20時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2017年12月6日 23時

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