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story51 ページ12

「わ、私、そろそろ寝ますね〜」

これ以上、沖矢さんに付き合っていたら、自分から醜態を晒しかねない。
今すぐ抱いて、とか口走ったら一生ものの黒歴史確定だ。

「もうですか? もう少しいいでしょう?」

立ち上がりかけた私の手を沖矢さんが掴む。
思ったより勢いよく引かれたせいで、態勢が崩れたのを、沖矢さんに抱きとめられた。
背後に回された大きな手のぬくもりに、パニックになりそうになる。てか、なってる。

胸板厚っ!!!
すっごい大胸筋!!!! とか思ってる私は変態だろうか、否。
これは沖矢さんのせいだから!! そうだから!!

Aさん、と沖矢さんが耳元で囁いた。

「大丈夫ですか? 酔いが回ってきましたかね?」

「い、いや……大丈夫です」

熱い。男の人って、どうしてこんなに熱いんだろう。
密着した体の部分からどくどくと血液が逆流して、私の思考を奪っていく。

まずい______。
私は沖矢さんを突き飛ばした。

「も、もう寝ます。おやすみなさい」

「まだ、聞きたいことがあります」

沖矢さんは諦めない。
再び私の腕を掴んだ。その乱暴ともいえる行為に逆らえない自分がいる。

「七瀬A、貴女はいったい何者なんだ?」

何者?
どういう意味?
こっちが聞きたいわよ、あなたが何者なのよ。なにがしたいのよ。私なんかを引っ掻き回して。
何を勘違いしてるの?
コナン君も、安室さんも、沖矢さんも。
私はただ、もとの次元に戻るために、アカイシュウイチを探しているだけ。
ただ、それだけなのに。

「………わ、私は…_____、沖矢さんが思っているような人間じゃありません。どこにでもいる、普通の人間です」

だから、そんな目で見つめないで。
そんな目で見つめて、そんな声で囁いて、私のことを落とそうなんて、そんな卑怯な真似しないでよ。

沖矢さんの手を振り切って、駆け足でリビングを後にした。

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みそ - 沖矢さんにめっちゃキュンキュンされます…この作品を作って下さって本当にありがとうございます!!9も頑張ってください! (2018年2月12日 0時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!! 頑張って更新します! (2017年12月13日 7時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すごく面白いです(*^-^*)続きが気になります!頑張って下さい!(*´∀`) (2017年12月12日 23時) (レス) id: 664152f9a6 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ムーンさん» 毎日読んでくださりありがとうございます!! 一位なんて嬉しい!! これからも頑張ります! (2017年12月9日 21時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 毎日毎日更新されたのを楽しみにしながら見てます!この作品今のところ私の好きな名探偵コナン夢小説1位です!!これからも続編頑張ってください! (2017年12月9日 20時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2017年12月6日 23時

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