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「ただいま、帰ったぞ」
安室さんにまっぷたつに裂かれたニットを泣く泣く処分し、部屋着に着替えてリビングで厳しい顔をしていたら、赤井さんが帰ってきた。
「あ、赤井さん！ やっと帰ってきてくれたぜ〜」
リビングに入ってきた赤井さんを見た途端に、コナンが赤井さんの背後に隠れる。
俺がギロリと睨むと、ひっと怯えた声を出す。
「どうしたんだ、ボウヤ」
「赤井さんからもなんとか言ってよ〜……ずっと怒ってるんだ、Aにいちゃん」
「おやおや、それは困ったな」
赤井さんは大して困ってもいなさそうな口調で言った。
俺は赤井さんもギロリと睨む。
「………最悪の夜でしたよ。どう責任とってくれるんです？」
「だが、秘密の作戦と聞いて喜んでいたのは君じゃなかったか？」
「こんなことになるなんて聞いてないっつの！！」
俺が叫ぶとビクッとコナンが震える。赤井さんが参ったな、とぼやく。
「まあそう、怒ってやるな。ボウヤが可哀想だろう」
「何を勘違いしてるんです？ 怒ってるのは赤井さんにもですよ」
「おっと…これは手厳しい」
にやにやと笑う赤井さんは、完全に面白がっている。
俺はますます不機嫌になって、ふいと横を向いた。
「俺、安室さんに裸に剥かれそうになったんですよ！！？ 貞操の危機でした！」
「ふむ。それは由々しき事態だ。怖い思いをさせてすまなかったな」
「あんた完全に馬鹿にしてるだろ！！！」
俺の頭をぽんぽんする赤井さんの手を払い落とす。
「嫌われたかな……そう怒らないでくれ。ほら、君の好きな "竹槍の里" を買ってきてやったぞ」
赤井さんがジャケットのポケットから、俺の好きな竹槍の里を取り出した。
俺はチラリとそれを見たが、素直に喜ぶ気にはなれず赤井さんとは目を合わせない。
「困ったな……どうしたものか。機嫌をなおしてくれないか、可愛い顔が台無しだぞ」
「……………喧嘩売ってます？」
「まさか」
「売ってますよね」
「おかしいな……こう言えば、たいていは上手くいくんだが。やはり男と女は違うんだな」
「当たり前だろ！！ つーか、あんたいつもそんな適当なこと言って女の子の機嫌とってたのかよ！ 最低だろ！」
「…………」
赤井さんが押し黙る。
ちょっと言いすぎたかと顔を見ると、じゃっかん寂しそうな顔をした赤井さんがいた。
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海星(プロフ) - カラ松ガールさん» ありがとうございますっ…！ めちゃくちゃ嬉しいです！！ 頑張ります！ (2019年10月31日 7時) (
レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - 前回からここまで一気読みしました！神ってました！大好きです！ (2019年10月30日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 74話に誤字がありました。「有紀子」ではなく、「有希子」です。 (2019年10月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 架印�靴気�» わわわ！ ほんとですね！ お恥ずかしい…ご指摘ありがとうございますっ！ (2019年10月26日 10時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 66話：「このタケシード姿、なかなかいいな」の所…。“タキシード”が“タケシード”になってますよ。 (2019年10月26日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2019年10月18日 9時
