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ジャックザリッパー編25 ページ25

「大丈夫に決まってるでしょ! 二人は早く博士と哀ちゃんを迎えに行ってあげてください! それじゃあ!」

「気をつけて帰ってくださいね」

「バイバイ、お姉さん」

コナン君と沖矢さんと別れて、私は警察署を出ると、ホテルに向かって歩き始めた。


◇ ◇

コナンside



沖矢さんと二人、車に揺られて杯戸駅に向かっている途中、ぶるぶると携帯が震えた。


着信を見ると高木刑事だ。

なんだろう?

なんかあったのか?

「はい、もしもし。どうしたの高木刑事?」

沖矢さんがバックミラー越しに、ちらりと俺を伺った。

俺もちらりと目線を向ける。


『いやぁ、実はね。さっきの山本ルミさんの事情聴取で気になったことがあったから』

「気になったことってなあに?」

『大したことじゃないかもしれないんだけどね。
コナン君が、山本さんがAさんをストーカーしてたって言ってただろ?
だけど山本さんは、聴取の時に「跡をつけたのは、二回だけだ」ってさ。
ちょっと食い違ってたから、いちおう知らせとこうと思って』


高木刑事の呑気な声を聞きながら、俺はすーと血の気が引いて行くのを感じた。

二回だけ?

ストーカーしてない?


じゃあ、まさか……そんな……


嘘だろ。


『コナン君?』

何も答えない俺に、高木刑事が怪訝そうに声をかける。

だけどそんな声も聞こえないほどに、今の俺は愕然としていた。


まさか。

じゃあ、

お姉さんをストーカーしていた本当の犯人は……


「ボウヤ? どうしたんだ?」

『コナン君?』


俺は携帯を放り投げると、昴さんに怒鳴った。

「昴さん!! 今すぐAさんの跡を追って!!! ホテルへ向かうんだ!!」

◇ ◇ ◇


ガッ

ガッ

ガッ


後ろから、ずっと靴音がつきまとっていた。

多分、気のせい。

だって、ストーカーはもう、解決したはずなんだから。

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- え、え、、突き落とされて刺されそうになったのに許す意味が分からない…周りのみんな甘ちゃん過ぎる… (2022年6月11日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが気になって読んじゃいました。よろしくお願いします。 (2019年2月7日 9時) (レス) id: 16ee8f1076 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - salomeさん» ハマっていただけて、本当に嬉しいです……! 更新頑張れます! ありがとうございます! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 5a53eb76ac (このIDを非表示/違反報告)
salome - いつも見ていますこの小説かなりハマりました更新されるたびに面白く感じたりハラハラドキドキしたり今回夢主がストーカーに刺されて重症になって安室さんも夢主に対して自覚からマジ恋に目覚めて夢主早く意識覚まして安室さんを安心させて欲しい (2018年5月17日 14時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 秋都さん» 朝から嬉しくて号泣です……ありがとうございます……! (2018年5月17日 7時) (レス) id: 5a53eb76ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2018年5月2日 21時

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