『幸せ』の意味 (ページ22)

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病魔20 ページ22

今日ははじめての院内学級。

智にぃと一緒に来た。

近『お！和くん。おいで』

近藤先生が僕を見つけて声をかけてくれる。

和『近藤先生！』

僕は嬉しくてかけよった。
智にぃは後ろから優しく見守っている。

近『和くんは、このプリントやってみよ〜！』

オイラ自身すこしドキドキしていた院内学級。和はとても楽しそうにしていた。

渡されたプリントもスラスラと解いている。

和には簡単なのだろう。

和はとっても頭がいいんだ。

そういえば昨日潤が70点の答案をもってきた。

すごいじゃん。って褒めたら和ならきっと100点だったな〜と潤が言ってたんだ。

今日の午前中は院内学級へ行っていたこともあり、おれらが行った頃にはかわいい寝息をたてていた。

雅『こんな調子がずっと続けばいいね！』

本当に。おれは心底願っていた。和も潤も智にぃも雅紀も。みんなが笑っていられるのが1番いいと思った。

潤『和にぃ笑ってるよ』

和はどんな夢をみているのか楽しそうに笑っていた。

智『ほら、そろそろ時間だよ。みんな明日学校なんだし。』

智にぃは和が起きて1人だったら可哀想だからって面会時間ギリギリまでいるそうだ。

和、今週末はもうちょっと長く一緒にいられるからね。