白昼メランコリー！ ページ31
観測者:アリシア
ラギーさんの隣で眠っている男性がサバナクロー寮長のレオナさん…か。
『なんというか…ある意味王族らしい方ですね。ところでラギーさん、昼休みの終わりまであと何分でしょうか？…昼食を食べるなら今のうちかと。』
まだ買っていないのでしたら買ってきましょうか？と申し出たが、ラギーさんは首を横に振った。
ラギー「んー、あと20分くらいッスかね？昼メシならついでに買っておいたので大丈夫ッス！はあ、アリシアちゃんの気遣いをレオナさんにも見習ってもらいたいんスけど…」
なるほど、レオナさんが頼りにするのも頷ける。
依頼されたことは何でも器用にこなし、且つ自分のメリットも得ている…抜かりがないのだ。
『対等とまではいきませんが、お2人はWIN-WINの関係ですね…労力はラギーさんに少し偏っていますが』
ラギー「いやいや、レオナさんの方が得してるッス！マジカルシフト大会の準備だって…」
『あら、そうなんですね。ラギーさんも得るものがあるのではないでしょうか？マジカルシフト大会というものが私には分からないのですが…』
ラギーさんの話によると毎年寮対抗でマジカルシフトというアメフトに似たスポーツの大会が開催されるのだが、ディアソムニアのマレウス寮長が入学して以来…他の寮が優勝することがなくなったという。それまではサバナクローが優勝することが多かったそうだが。彼等にしてみれば、マレウス寮長は「目の上のタンコブ」と呼ぶべき存在なのだ。
ラギー「…って！話し込み過ぎちまったッスかね？そろそろレオナさん起こさないと！」
『いえ、こちらこそお食事中に長く引き留めてしまってすみません。では、また』
一礼してその場を後にする。植物園を出ると真っ直ぐ学園長室に向かった。午前の授業中に学園長は突然「お邪魔しますよ」と言って姿を現した…かと思えば数分後に「感心、感心」など言って出て行ってしまった。…「昼休み終わりに私の部屋に来て下さい」というメモを残して。大方、例のマジカルシフト大会に向けた寮長会議の準備だろう。会場の設営がメインだろうが。
人理修復が始まる少し前、デスクワークも勿論だが…あの子に代わって規律を守らなかったカルデア職員達に厳しい制裁を課すことも増えていた。…汚れ仕事を自分の仕事と考えるようになった。
『仕事が増えるのは…必ずしも良いことではないのだがな…』
歩きながら空気に放出される私の溜息に似た独り言は学生達の談笑する声に呑まれていった。
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ノヂヨ(プロフ) - ラムさん» ラムさん。お返事遅くなり申し訳ございません。アナログ絵と自分が執筆中にイメージしている姿でよろしければ後ほど掲載させて頂きます。イメージと違うと思いますが予めご了承ください。 (2021年3月22日 22時) (
レス) id: a4422f3a77 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年3月7日 23時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - 続きお願いします (2020年8月12日 20時) (レス) id: 97fd350fc4 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - 続きお願いします (2020年8月7日 19時) (レス) id: 97fd350fc4 (このIDを非表示/違反報告)
ノヂヨ(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございました (2020年7月11日 19時) (レス) id: 515a0e6435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノヂヨ | 作成日時：2020年7月11日 18時
