続き。 ページ7
その後の流れは簡単である。騒ぎを聞きつけた新八が神楽を回収して。
「「……」」
今は二人で屯所に向かいながら見廻りを続行していた、が。
如何せん無言で気不味い。
いや、確かにあそこまでキレた私も悪かったのかもしれないが。
「姐さんは…」
「ん？」
「姐さんは俺の事嫌いになりやしたかい…？」
綺麗な赤い目をこちらに向けて総悟がそう言った。
「まさか、こんな事で嫌いになるわけがない。
でもね、総悟。」
そう言ってポン、と彼の頭に手を置く。
「あんたは18、神楽は14。神楽にとっちゃ兄貴の年が総悟の年だ。
もうちょっと大人になりな。」
「……わかりやした、姐さん。」
「うん。」
そう言ってクシャクシャと彼の髪を撫でる。
「ちょっと、辞めてくだせえ姐さん！」
「いいじゃんいいじゃん、甘えなさいな」
ーーー
そんなこんなで真選組屯所。
「帰りやしたー。」
「ただ今ー」
と言って屯所に入ったはいいが、
ーー暗い。
敵襲か？と思い、緊張しながら言った。
「総悟、ちょっと奥見てくるけど…総悟？」
消えていた総悟の気配に気付くと同時に近付いてくる気配をいくつか感じる。
苦無をいつでも使えるようにして、手に収めていると、
電気がつくと同時に、紙くずと銃声を軽くしたような、何かが弾ける音が私に向かってきた。
其れを発したのは所謂ーー
「…ク、ラッカー……？」
「そうでさ、姐さん！」
そう言ったのは黄色いクラッカーを手に持った、先程まで一緒に見廻りに行っていた総悟。
「ったく、Aは勘がいいからバレるんじゃねーかと思ってヒヤヒヤしてたが。上手く行ってよかったよ。」
そう言ったのは青いクラッカーを右手に、煙草の紫煙を吐き出してニヤリと笑うトシ。
「どうだ、Aちゃん！驚いたか！？」
そう言ったのは今の私の大将であり、恩人である、緑のクラッカーを持った近藤さん。
その後ろにも山崎や原田、永倉、終、……挙げたらきりがねえが真選組の隊士全員で出迎えてくれていることは確かだ。
「そっか…今日は私誕生日か……」
もう、
ほんと
「ありがとう。」
そう言ってふわりと笑う。
「ささっ！姐さん上がって！」
「料理もできてるんで！」
「お茶もありますんで！」
「ケーキもありやすよ！姐さん！」
「わかったわかった、押すな！」
(因みに私が笑った時、)
(隊士の顔が赤くなったのはご愛嬌。)
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iMAi(プロフ) - 時雨さん» 見て頂きありがとうございます！四人で桜を見るのも、機会があれば書かせていただきたいと思います！リクエスト、ありがとうございました〜！ (2020年2月5日 7時) (
レス) id: 842790b5e8 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - ありがとうございます！！大人になった４人で桜を見れたらいいなと思いました。 (2019年12月30日 18時) (レス) id: 923148f312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iMAi | 作成日時：2019年7月10日 22時
