【銀魂】真選組姐さん 龍と総督と。

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「Aちゃーあん！？！？」




近藤が目ん玉を丸くして飛んでったAの方を向く。








「てめーら、姐さんに手ェ出すたァ、いい度胸じゃねーか。」





チャキン、という音を立てて剣の鍔をあげる総悟。





「お、落ち着け、そこの君！今俺たちは霊の邪悪な気配を感知したからはらうために吹っ飛ばしたんだ！！」



「そ、そうネ。決して疚しい思いがあった訳ではないネ！！」





「……」




慌ててそう言う(目は彼方此方をキョロキョロとしている)三人組を、総悟は暫く見つめたかと思うと








「…んじゃいいでさあ。」



「いや、いいんかい。」




「もし姐さんが何か霊にされてるってんなら、とりあえず最善策をとんのが妥当でさァ。」






「うん、でもさ、妥当とかいう前に今A吹っ飛ばされてのびてんぞ。」


「…大丈夫です。姐さんなら。」

「もうだめだ、こいつ。」





「まあまあ、トシ。本当にこの先生方は必死でAちゃんのことを霊から守ってくれたのかもしれんぞ。




…まあ、本題に戻させていただきますが、先生。


なんとかなりませんかね、このままじゃ怖くて一人で厠にも行けんのですよ。」



そう言ってチャイナ服のーーもう面倒臭いから神楽でいいや、神楽で。ーーに近藤は頼み込む。



「任せるネ、ゴリラ。」

「アレ、今ゴリラって言った？ゴリラって言ったよね。」



そんな近藤の反論には耳を傾けずに話はそのまま続いて行く。


「ざっと屋敷を見させてもらいましたがね、こりゃ相当強力な霊の波動を感じますな、ゴリラ。」


「あ、今確実にゴリラって言ったよね。」


「まあ、取り敢えず除霊してみますかね。




こりゃ料金も相当高くなるゴリよ。」


「オイオイ、なんか口癖みたいになってるぞ。」




名も知らぬ祓い屋達に弄られるのに冷や汗を流す。









「して、霊は如何様なものゴリか？」


「うつった！」






とうとう総悟までも悪ノリし、ツッコミ不在の地獄のような時間が暫く続いたのである。

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