【銀魂】真選組姐さん 龍と総督と。

67 ページ20

「局長！連れてきました。」



そう言って山崎がAたちのいる方へ向かってくる。




後ろに従えていたのはーーー



「オウ、山崎ご苦労！」

「街で探してきました、拝み屋です。」







「どうも。」





一人は白装束に包帯、

一人はヘンテコメガネに頭に頭巾、

一人は丸眼鏡に言うなれば、ラーメン屋。



全員の共通点といえば皆顔を隠していること。


こんなに胡散臭い連中があったものだろうか？




「……なんだこいつら、サーカスでもやるのか…？」

「いや、霊を払ってもらおうと思ってな。」

「ちょっと待ってよ、近藤さん。本気で言ってるの？こんな胡散臭い連中に？」



そうAが近藤にこそっと耳打ちすれば、白装束の男が



「あらっ、お姉さん背中に…」


と、いかにも『哀れんでます』という目で見てくる。




「背中に…なんですか。」


「ププ、ありゃもうダメだな。」とチャイナ服の方に同意を求めようと顔を寄せるが、奇しくも引っ叩かれる男。




「何いうアルか！？あのおねーさんは関係ないネ！」

「う゛ん、わかっでるよ。お゛れが言いだかったのは、あっちのV字のにーぢゃんだ。」








「「何こいつら、斬っていい？斬っていい？」」





「っていうか…」





なんか、この人達に既視感を覚えるんだけど…


そう言ってAが顎に手を当てる。

包帯から少しだけ出た癖のある銀髪に、赤い気怠げな目。


特徴的なチャイナ服を着た子の肌は透き通るように白く、帽子から出た後れ毛はサーモンピンク色。


残り一人は最早なんの手がかりも得られない格好だが、これらを総合すれば…。




「！あんたらもしかして、よろ…」


「「「うわあああ！！！！！！！」」」





Aが全て言い切る前に、三人組渾身のドロップキックがAに叩き込まれた。




見事に弧を描いて飛んで行ったAの体だった。





ーーー

お久しぶりです。

「誕生日おめでとう、銀時。遅れてごめんな、ケーキ作るから機嫌直してくれよ。」

68→←66 夢主side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す