59 夢主side ページ12
祭り当日。
いつも通りに私は隊服を着込み、将軍の警備に奮闘していた……
ーーー訳ではなく。
白い浴衣に身を包んで近藤さんの隣で引きつった笑みを浮かべていた。
「これ、どういう状況だ?」
「ンなの、あたしが聞きたいよ。」
そう言ってはあ、と溜息をつく。
「会議が終わった日の夜に、どうやら近藤さんに義父さんから連絡があったらしい。」
「……ああ、そういう事か。」
頭を抑えて、トシは煙草をふかした。
「そ。もうだいたい察しついているとは思うけど、あたしが警備に着くって聞いたらしい。
…見事に×貰った。」
そして代わりのようにこの浴衣が送られてきた訳である。
「とっつぁんの過保護も行き過ぎじゃねーか。」
「あたしに言われたって…」
はあ、と、トシとあたしのため息が重なる。
「お、トシ、Aちゃん!」
「どしたの?近藤さん。」
「いや、総悟の奴がウンコしに行くっつったきり戻らんのだが。」
「あの野郎、またどっかでサボってやがるな」
「トシ、他の誰を疑おうと構わんが、仲間を疑うのは俺が許さん。俺は総悟を信じる!
きっとウンコのキレがものすごく悪いんだ。俺はそう信じたい!」
「うん、近藤さん。いくら顔の色濃くしても言ってる事かっこよくないからね?」
「てかそんな信じ方されるなら疑われる方がマシだと思うがな。」
全くだ。そんな思いを込めて強く頷く。
「それより、山崎のやつおせーな」
そう言って紫煙を吐くトシ。
「なんだ?何かあったのか?」
「いや…たこ焼きが食いてェってお上がよォ。
……ったく、呑気なもんだぜ。」
「副長ォォオ!」
(ん?……なんか黒いの猛スピードで来てる。)
「トシ、アレ。」
私が指差した方には噂をすればなんとやら。ーーーザキがこちらに走ってきているところだった。
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iMAi(プロフ) - 壊さん» 4ヶ月越しに失礼します。作者です。…よくお気づきになりましたね…!?まじでか!神楽というより…に寄せております!うふふ (2月28日 22時) (レス) id: bb9de99c57 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - イメ画、なんか…神楽ちゃんに似てる?きもしなくもなくもなくもなくもない(?) (10月26日 7時) (レス) @page11 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - ボブさん» ボブ様コメント、及びこの作品を目に留めてくださってありがとうございます^_^面白いですよね…推しが尊くて…よかったらそっちのお話も読んでみてください…。ありがとうございます!銀魂アニメ再放送するらしいので多分その時期から更新頻度上がります!頑張ります! (2020年9月11日 18時) (レス) id: 52884729d8 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - わ!面白い!銀魂の作品漁ってたら出てきました!!某ディズニーのゲーム私もハマってます!!面白いですよね!!ご自分のペースで更新頑張ってください!待ってます! (2020年9月10日 21時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - あいうえおさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します!更新滞ってしまってごめんなさい!!そして面白いって言ってくれてありがとうございます!!! (2019年8月25日 15時) (レス) id: 85e092a031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:iMAi | 作成日時:2018年11月7日 16時