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No.9 苛立ち 其の2 ページ10
「あぁッ! もう!」
自分の仮面を地面に叩きつけた
拍子に仮面が割れた
修復不可能な位、粉々になった
取り繕うと欠片をくっつけてみるが駄目だった
「だから、云ってるだろ? あの娘を幸せになんて出来ないんだって」
僕の異能だ
昔の僕の姿で語りかける
『うるさいッ!』
アイツに向かって殴る
アイツに殴っても無駄だと判ってるのに
「あの娘は諦めろよ。惨め自分がもっと惨めになるぞ」
『うるさい…………五月蝿い! 五月蝿いッ!』
仮面の欠片を投げつける
欠片はアイツを抜けて地面に落ちた
「君にかまってると時間の無駄かもね? 僕は帰るとするよ」
そう云って、僕の胸の中に消えてった
テントの方を見て云った
『いい加減、出て来たら如何ですか? 団長』
頭を掻き乍ら出てきた
「いや〜 バレてた?」
『バレバレです……。それに人の恋沙汰に首を突っ込まないで下さい』
「判ったよ」と、テントの方に歩いた
その後をついて行く
おっと、その前に仮面取りに行かなきゃ
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作者名:女武将信長 | 作成日時:2017年4月11日 0時