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No.６ 記憶の続き ページ7
その後はメールで家族とやり取りした
妹 今日ね、学校で友達沢山できたんだよ! 今度はどんな街にいるの?
僕其れは良かったね! お兄ちゃんはそんなにできなかったから羨ましいよ……。今回はね市場がとても栄えてる街だったよ!それじゃおやすみ
妹うん!おやすみ〜
妹のメールが毎日の楽しみだった
楽しみがあったから僕は頑張れた
だから評判は良かった
団長が僕に云った
「君が入ってからチケットが毎日完売だよ！ ありがとうね」
皆が褒めてくれて嬉しかった
毎日が幸福と喜びで満ちていた
でも、そんな日々は突然壊れた
団長が急いだ様子で走ってきた
「如何したんですか？ 顔色悪いですよ？」
1人が云った
「■■君……落ち着いて訊いてくれ」
一呼吸置いてから云った
「妹さんが……亡くなったそうだ──」
嘘…………でしょ？
そんな訳ないよ
だって昨日メールだって長電話だってした
とても元気だったのに
如何して……如何して？
僕は過呼吸を起こしてから倒れたらしい
妹が死んだ
交通事故らしい
倒れた拍子に頭を強く打った
名前を忘れたのはそのせいだ
何故か、事故の後から『ピエロ君』と呼ぶようになった
あの子は妹に似ているような気がする……
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作者名：女武将信長 | 作成日時：2017年4月11日 0時
