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No.１０ 仮面 ページ11
自分のテントに戻った
ガラス張りのケースには
上から下まで様々な仮面がある
笑ってる仮面
半分だけの仮面
笑ってるのに泣いている仮面
どれもお気に入りだ
僕は真っ白の仮面を取った
誰からも表情を悟られなさそうだ
僕は急いで向かった
そういえば、この髪型飽きたんだよね
元々は金髪でストレスだった
役作りの為にアフロで赤く染めてるだよね
団長に許可貰って髪型変えよう
そうしたら、彼女と出かけても目立たない
そうこうしてるうちに着いた
「やぁ！ あれ？ 仮面変えたのかい？」
マジシャンのハレーが云った
「似合うじゃない」
「素敵ですぅ♡」
とか、皆が群がった
「おいおい、見せ物じゃねぇんだから」
と調教師のボブが云った
人は一斉に散らばった
『ボブ……ライオンは元気かい？』
細々しい声で云った
「お前こそ元気かよ？ まっ、いつも通りだけどよ〜」
と背中をバシバシ叩かれた
かなり痛い
え？ 練習は何をしているかって？
受け身の練習したり、一輪車とか玉乗りとかしているよ それだけだよ
普通にやってるのに転ぶし
お手玉だって続いても５回
如何ゆう訳か面白く失敗するんだよ
これも異能力のおかげだと思ってるよ
いつまで経っても精進出来ないのは
無能な異能力のせい──
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作者名：女武将信長 | 作成日時：2017年4月11日 0時
