#４３ ページ45
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するとAは頭の電球がついたように寝室に戻り、父からの贈り物であるカメラを取りに行った。
「ロケットにドラコの写真入れたい」
「どうしてだよ？ 他の奴でもいいだろ？」
「ドラコじゃなきゃ嫌だ」
「どうしてだよ？」
ドラコは笑いながら理由を尋ねた。
Aにはその理由を感ずかれているような気がした。
「きっと私、あなたの事が好きなのよ」
ドラコとAの目線はしっかりとした線で結ばれていた。
Aもちょっと前にパンジーとミリセントに否定したにも関わらず、こんな事を言うのは自分でもおかしいと分かっていた。
この場にあの二人がいたら、発狂していただろう。
「いいよ」
別に成就した訳でもないのに心の中でガッツポーズをした。
Aは冷たく輝く水をバックにドラコを撮った。
次にドラコとのツーショット。
その際にさり気なく、ドラコが肩に手を置いてAを抱き寄せた。
感じる度に胸が苦しくなる甘美な気分に囚われた。
ダメだ。もうドラコの事しか考えられない。
シャッターを切り、撮り終えた時、無理やり口の中に指を突っ込まれる感覚が押し寄せた。
その場で鮮血よりも赤いバラがAの口から出た。
吐き出したバラよりも真っ赤になったAの顎をクイッと持ち上げてドラコは告げる。
「A・ボグダノヴィッチ、僕と付き合ってくれないか？」
赤いバラを吐いといて断れるはずがない。
Aは満面の笑みで“Yes”と答えた。
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薫子(プロフ) - Aikuさん» ミスの指摘、ありがとうございますm(_ _)m 何か他にもあったら教えてください (2019年1月17日 22時) (
レス) id: 2423171da8 (このIDを非表示/違反報告)
Aiku(プロフ) - とても面白い作品ですね！あと、少し思ったのですが、もしかしたらルリウスではなくてルシウス・マルフォイだと思います (2019年1月17日 22時) (レス) id: 2ed775bb4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子 | 作成日時：2019年1月12日 23時
