#３４ ページ36
*
スネイプ先生に言われたとおり、８時に大広間に行くと多くの生徒で溢れていた。
テーブルは片付けられ、壁に沿って金色のステージが出現していた。
入口から右側のドアに寄りかかって遠くから全体を見渡しているとハートロックとスネイプ先生が入ってきた。
「君もみんなの所に行きなさい」
とAの肩に手をかけてステージの方へ連れてかれた。
後ろでスネイプ先生が鼻で笑ったのが聞こえた。
「やぁ、A。君も結局来たのかい？」
ドラコはご機嫌だ。
「人が多いから嫌だけど、スネイプ先生に誘われて来たのよ」
ぶっきらぼうにAが言うと「君らしいや」と嘲笑するように言った。
「ダンブルドア校長先生から、私がこの小さな決闘クラブを──」
長々とロックハートの演説が続いた。
周りの女子はため息を漏らし、Aと男子は別の意味のため息を漏らした。
ぼーとしていると模範演技も終わりペアを組んで実践に移ろうとしていた。
ドラコはハリーと組んで何か酷いことが起きている。
「
銀色の光線はドラコに命中し、くの字にうねりゼーゼー苦しそうに笑っていた。
「
隣でミリセントがハーマイオニーと取っ組み合いの喧嘩になっていた。
「ミリセントやめて！」
そう言ってもなおハーマイオニーと団子になっている。
「
スネイプ先生が叫ぶとハリーポッターも踊りをやめ、ドラコはゆっくりと深呼吸していた。
緑がかった煙でやっと状況が把握できた。
酷い有様だ。
Aは鋭い眼差しをドラコに向けて吐き捨てるように言った。
「あなたが指示に従っていればこうにはならなかったのよ」
Aは真っ直ぐ大きな扉へ向かって乱暴に扉を閉めた。
大広間には耳をつんざくような爆音が響いた。
「せっかく、ミス・ボグダノヴィッチの杖さばきを見れると思ったのに残念ですぞ」
スネイプ先生はロックハートに最上級の嫌味を吐き捨てた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薫子(プロフ) - Aikuさん» ミスの指摘、ありがとうございますm(_ _)m 何か他にもあったら教えてください (2019年1月17日 22時) (
レス) id: 2423171da8 (このIDを非表示/違反報告)
Aiku(プロフ) - とても面白い作品ですね！あと、少し思ったのですが、もしかしたらルリウスではなくてルシウス・マルフォイだと思います (2019年1月17日 22時) (レス) id: 2ed775bb4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：薫子 | 作成日時：2019年1月12日 23時
