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寝室に戻るとミリセントとパンジーがいた。
「A……」とミリセントがAに歩み寄ろうとしたがパンジーが腕を掴んだ。
パンジーはものすごい形相でAを睨んでいた。
Aは黙って部屋を出ていった。
「Aが謝りたかったらどうするのよ」
「知らないわ、考えてみれば私とAは貴方たちほど仲良くなかったもの」
と冷たくパンジーが言った。
ミリセントは何もできずにただ立ち尽くしていた。
Aはひたすら遠くへ逃げたくて、1人になりたくて、彷徨っていたら8階にたどり着いていた。
それに気付いたのは突然、大きな音をたてながら壁から扉が現れたのが原因だった。
「もしかして、必要な部屋？」
恐る恐る扉を開けるとAの自室が再現されていた。
しかし、1つだけ違うのは姿見がAの物ではなかった。
掛かっていたボロ布を外すと自分の姿の他にドラコが映っていた。
鏡の中の2人はとても仲睦まじく、Aは今ほど病弱に見えない。
恐らく、このAは花吐き病が治っているのだろう。
「ドラコ……」
その時、Aは自分の本当の気持ちを了解した。
自分はまだ、ドラコの事が好きだ。
誰に何と言われようとも傍にいたと──。
Aから溢れたのは無数の花と涙とドラコへの愛情だった。
「ぅﾞおえっ……おえﾞっ……ぼえ゛」
今までに無い吐き気と胸の苦しみ。
Aの膝の上や周りにはアリウム、クロックス、シロツメクサなどの花で溢れた。
だんだん遠のく意識の中、誰かか部屋に入りAに近づいているのが分かった。
「こんな所で何をしているのかね？」
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凛花 - 続きが気になります！更新頑張ってください！応援しています！ (2020年9月21日 11時) (
レス) id: ce85d7e1fd (このIDを非表示/違反報告)
LN - 続き気になる!! (2019年6月9日 16時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - LNさん» ありがとうございます！ 終わり方が少し雑になりそうですが頑張って続けたいです！ (2019年6月4日 20時) (レス) id: 5ba346a41f (このIDを非表示/違反報告)
LN - 19年後まで頑張って！ (2019年6月4日 20時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - Aikuさん» Aikuさんありがとうございます！ これで終わらず、19年後までやりたいと思います！ (2019年4月27日 21時) (レス) id: fd70b2e7f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子 | 作成日時：2019年4月5日 23時
