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*



「そ、それじゃあ私達もこれで失礼するわね、レオ!」

「……」

「れ、レオ……?怒ってる……?」

「……次」

「つ、つぎ?」

「次やったら、覚えとけよ」

「、っ」


たったった、と複数の軽い足音が駆け抜けて行った。静まった教室で、一人席に着き項垂れる。


「濡れてた、よな」


時を同じくして、廊下。
特徴的な白髪の横を、濡れた髪の少女が走っていく。


「あ」


声をかける暇もないまま、少女は階段を掛け降りた。……「MIKAGE」の文字の入った、真っ白なタオルを頭からかぶって。


「……へー」


やったじゃん、レオ。そんな風に心の中で呟いて、すぐ横の教室に顔を出す。


「レオー、今Aサンが居たけど。追いかけなくていーの?」

「……いい」

「そ。今日部活はー?」

「休み。スケジュール渡したろ。」

「えー、めんどくさくて確認してないー」

「お前なぁ……。まぁいいけど。」

「……なんかレオ、機嫌悪い?」

「……悪くねーよ」

「悪いでしょ、めんどくさい雰囲気。」

「なんだそれ、腹立つ。」


とす、と誠士郎も玲王の正面の席に腰を下ろす。少しの沈黙の後、玲王が口を開いた。


「アイツがさ」

「Aサン?」

「そ。……アイツ、さっき殴られかけてたんだよ」

「なにそれ、暴力?」

「知らないクラスの奴ー。……まあ大方、嫉妬だろうけど」

「レオ、モテるもんね」

「そうなんだよ」

「わ、自覚あったんだ」

「まあそれは良いとして、……俺のせいでアイツがあんな目に合うのは、ちょっと癪っつーか。」

「じゃあ、Aサンに構うのやめるの?」


そう言った瞬間、玲王の瞳がギラりと光った。何時もとは違う、本気の目。


「んなワケねーだろ。」

「……じゃあどーするの」

「その都度俺が守ってやんの。いいだろ、これでアイツもきっと俺に惚れる。」

「……まぁ、頑張ってねー」



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きりんさん - キュンキュンがとまりません〜!!!!! (2023年3月31日 18時) (レス) @page16 id: e58024eca2 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 初めまして!お話し良すぎて…好きすぎました🤦‍♀️💓これからも応援してます、楽しみにしてます! (2023年3月31日 17時) (レス) id: 37cdf4c57c (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - お、ついに告白かぁ?!?! (2023年3月31日 8時) (レス) @page16 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶みかん(プロフ) - うわぁぁぁ、好きです…!!!これからも更新頑張ってください…!! (2023年3月30日 18時) (レス) @page14 id: 9dacbb6ae3 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2023年3月28日 18時

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