第1話 プロローグ ページ1
「貴方がこの村に災厄を呼んだのよっ!!この悪魔っ!!」
…ごめんなさい、ごめんなさい。
「もうこんな状態じゃ、米粒一つだって取れやしないぞ…どうしてくれるんだよ!?」
あたしが災厄を招いたから、みんなに迷惑かけちゃったんだ。
「今日という今日はもう許さんっ!!出て行け悪魔の子!!二度とこの村に戻ってくるなっ!!」
あたしだって好きで災厄を呼んでいる訳じゃないのに。
こんなチカラ欲しいと思った事なんて一度もないのに。
…あたしだって、誰かの役に立ちたいのに。
いつだって行動にすると空回ってばかり。
何で神さまはあたしにこんなツライ運命ばかり受けさせるんだろう…。
.
…あの村を出て、一体何処へ行けばいいんだろう。
取り敢えず村から遠い街まで来てはみたけど…。
「……どうしよう……」
道の真ん中にいても邪魔だから、端っこの方に行ってしゃがみ込む。
行くあてなんてある訳が無いわけで。
あの村にも何度も何度もお願いして、やっとの思いで置いて貰えたのに。
ここら辺にはもう《悪魔の子》の噂が広まって居るだろうから、当然置いては貰えない。
話しかけて答えてくれるだけで奇跡みたいなものなのだから。
…何で…
「…何で、あたしだけがこんな目に遭わなきゃいけないの、かなぁ…っ」
胸が締め付けられてるみたいに痛くて苦しい。
すると突然、大雨が降って来た。
あたしの頬と服を濡らしていく。
その雨が少し温かいので気が付いた。
それはあたしの涙だった。
涙は止まる事を知らずにどんどん溢れてくる。
もう、どうすればいいのかわからない。考えたく無い。
いっそ、このまま––––––
「おい、お前…大丈夫か?」
この時のあたしには分からなかったけど…
–––––––この人との出逢いは、あたしの人生を変えてくれたの–––––––。
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羽蝶(プロフ) - この企画の企画者様が消えました。ボードでこれからの事を話し合いたいので、続ける気があれば、来てください。 (2018年8月27日 20時) (レス) id: b6bf511456 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - トワイライトさん» うん…ごめんね… (2018年8月22日 20時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
トワイライト(プロフ) - viviさん» ありがとうございます!頑張りますね^ ^ (2018年8月22日 20時) (レス) id: 8e3d40cfd2 (このIDを非表示/違反報告)
トワイライト(プロフ) - 白夜の幻想者さん» あ、そいえばそうだね…。COMMUも出来ないっけ…? (2018年8月22日 20時) (レス) id: 8e3d40cfd2 (このIDを非表示/違反報告)
vivi - とても面白いです!更新楽しみにしています! (2018年8月22日 20時) (レス) id: d25c8bf1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トワイライト | 作成日時:2018年8月4日 8時