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心做しかじわりと熱を持っているような気がする手の甲を目の前に掲げて先程の光景を思い返す。
会ったばかりのときの可愛い印象が強かったせいか、ラウの成長具合に驚いて恥ずかしいより大きくなったなぁ、っていう感慨深い気持ちの方が強い。
多分これはほかのメンバーもそうだと思う。
なんて思って居れば、男のくせに羨ましい程に綺麗な手でキュッと私の手を包まれた。
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× Tatsuya.Fukazawa
伸びた身長と以前より大人びた顔つきに似合わぬほど顔を真っ赤にさせたラウールが可愛くて、入れ違う時に軽く頭を撫でてから彼女の元に向かった。
スタジオに足を踏み入れ、セットの中に入れば何故か誇らしげな表情を浮かべて自分の手の甲を眺めるお嬢さんの姿があった。
「なーにしてんの」
「次は辰くんかぁ」
「なによ、不満でもあるの？」
「ううん、個人的に辰くんは最後かなぁって予想してたから外れて残念だなぁってちょっと思っただけだよ」
ふにゃり、と笑う彼女に自分の口角が同じように緩むのを感じながら彼女の隣に並んで座れば何するのか問われるから、自信満々にゲーム機を出せば不満げな表情が返ってきた。
「対戦？」
「当たり前じゃないの」
「やだ、辰くん強いもん」
「あなたの得意なカートにしたのよ？」
「それはありがと」
嫌だっていう癖に気遣いに対してきちんとお礼ができる素直なところは昔から変わらず可愛くてまた頬が緩む。
未だやる気が起きていない彼女の後ろに回り込み、彼女を抱え込むようにしながらゲームを起動させれば諦めたのかこちらに体重を預けながらキャラクターを選びはじめた。
そんなA身体を支えつつ少し離れれば男と比べると随分小さく華奢な背中が目に入った。
この背中に色んなもの背負ってるんだよなぁ、なんて思いながら静かに唇を寄せる。
この子は厚手のパーカーを着てるから何されたのか分かってないみたいだけど。
いつまでも俺らの元から消えないでね、っていう確認を込めてなんて絶対誰にも教えない。
「負けた〜、やっぱり辰くん強すぎ」
「Aちゃん、手加減すると拗ねるんだもん」
「手加減されて勝っても嬉しくないじゃん」
「そしたら今度特訓する？」
「する〜」
案外乗り気な彼女の小さな頭を撫でてこのあとも頑張るんだぞー、なんて伝えて立ち上がりスタジオを後にした。
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美紀 - 移行おめでとですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年9月23日 23時) (
レス) id: 25436c652e (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - ましゅさん» 読んでいただきありがとうございます…！またとても嬉しいご感想と暖かいお言葉もありがとうございます！これからも楽しんで頂ける作品を作れるよう精進していきますので御付き合い頂けたら幸いです(*´`) (2021年8月18日 4時) (レス) id: 4b26657acc (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - とっても面白かったです！とにかくつきちゃんが可愛くて可愛くてたまりませんでした…愛しい…続き楽しみにしております！noaさんなりのペースで、体調に気をつけて更新していってください。 (2021年8月7日 10時) (レス) id: 592bcbbd4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noa | 作成日時：2021年6月26日 17時
