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ひらりと衣装の裾を揺らして楽屋に戻っていった辰くんの背を見ながらふと考える。
今までみんな共通して一つどこかにキスしてたのに辰くんはしてないなぁ、なんて。
私が気付いてないだけかもしれないけど。
そう考えて居れば結構時間が経ったのにまだ次のメンバーが来てないことに気付いたから、スタジオを出て楽屋に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
× Ryota.Miyadate
ふっかに呼ばれたから撮影で使う"あるもの"の準備をし、それらを持ってスタジオへ続く廊下を歩いて居たら向こう側からAが歩いてきた。
「どうかした？」
「お迎えにきた〜」
「それは光栄だね」
「次は涼太くんの番？」
「そうだよ」
「何するか楽しみだなぁ、あ！半分持つよ！」
そう言って俺が両手に持っている袋を片方受け取ろうとしてくれる優しい彼女に軽い方を持たせて並んでスタジオまで向かう。
セットに入ってキッチンに立ち、お揃いのエプロンをする。
彼女の部屋をモチーフにしているから可愛らしいキッチンもつけられてて、料理してもいいらしい。
そうなると必然的に俺の選択肢は料理となった。
「なんかいつも通りだね？」
「確かにね」
「今日は何作るの？」
「オムライスを作ろうかなって思ってるんだけどいきかな？」
「もちろん！なんかTheおうちデートって感じする」
なんて話しながら仕事終わりとか休日に一緒に料理する時と同じように分担して作っていけばあっという間に作り終えてしまう。
「せっかくならケチャップでなにか描く？」
「じゃあAが俺のに描いて？俺はAのに描くから」
「いいよ〜」
何を描こうかなぁ、なんてルンルンな彼女がケチャップを手に取り新品であるそれを開けたのだが液漏れしてしまい、掌が汚れてしまった。
生憎ティッシュとかの拭える類のものがなくてアワアワしている彼女を傍目にいい事を思いついた俺は彼女の手首をそっと掴んで唇を寄せ掌についたケチャップを啄んだ。
「わ、！涼太くん、？！」
「ふふっ、びっくりした？」
「びっくりした…」
「つい、ね？」
「さすが舘様だぁ…」
可愛らしく笑いながらスタッフさんに貰ったティッシュで手を拭いた彼女と一緒にハートをお互い描きあって、一口ずつ食べさせあえば俺の番は終わり。
みんなが拗ねるから作ったオムライスは撮影後に食べることにしてスタジオを出た。
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美紀 - 移行おめでとですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年9月23日 23時) (
レス) id: 25436c652e (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - ましゅさん» 読んでいただきありがとうございます…！またとても嬉しいご感想と暖かいお言葉もありがとうございます！これからも楽しんで頂ける作品を作れるよう精進していきますので御付き合い頂けたら幸いです(*´`) (2021年8月18日 4時) (レス) id: 4b26657acc (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - とっても面白かったです！とにかくつきちゃんが可愛くて可愛くてたまりませんでした…愛しい…続き楽しみにしております！noaさんなりのペースで、体調に気をつけて更新していってください。 (2021年8月7日 10時) (レス) id: 592bcbbd4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noa | 作成日時：2021年6月26日 17時
