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OKの声が掛かると直ぐに赤い耳をそのままに楽屋に戻ってしまった翔太くんの背中を眺めつつ、自分も手で顔を扇ぎ熱を冷ます。
「これがあと8回…」
想像以上に恥ずかしくてまだ1人としか撮り終えていない現実に目を向けた途端、深くため息をついてしまった。
嫌という訳では断じてないのだが、男女をありありと意識させられることは中々ないため恥ずかしい。
頑張らないと、と自分を奮い立たせベッドから起き上がり再びソファへと移動した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
× Ryohe.Abe
帰ってきた翔太に変わって、俺は楽屋を後にした。
スタッフさんに挨拶しつつスタジオに入ればメイクさんと談笑しながらヘアスタイルを調整されてるAの姿が目に入った。
そういえば今日のメイクさんとは仲良しだったな、と思いつつ終わるのを少し離れた所で見ていれば案外直ぐに終わって撮影開始の声が掛かったため、ある物を手に取りセットの中に入った。
「あ、あべちゃん」
「何で俺だけずっとあべちゃんなわけ？」
「…なんでだろう、？」
「下の名前で呼んで欲しいのに…」
「じゃあ今日からは亮平くんって呼ぶ」
「やった！」
嬉しくて口角が上がるのを感じれば彼女も俺を見上げてふわりと笑ってくれて更に笑みが深まった。
「何するの？」
「実はプラネタリウム持ってきたんだよね〜！」
「え！すごい！」
「一緒にこれ見よ？」
キラキラとした目を向けて頷く彼女が可愛くて思わず笑ってしまえばムッとされてしまう。
「ごめんね」
「んー、亮平くんが可愛いから許す」
「可愛いよりかっこいいが良いんだけど…」
そう言った俺に直ぐに表情を変え、笑みを向けてくれる彼女に愛しさを覚える。
これはずっと独り占めしたくなっちゃうなぁ、なんて思いながらスタッフさん達が照明を調節しているのを横目にプラネタリウムをセットしてソファに並んで座った。
自分の知識と調べてきたことを雰囲気を壊さない程度に口にしつつ、彼女の手をゆっくり握りながら暫く静かに星を眺めた。
「きれい…」
不意にぽつりとAが言葉を零したから彼女の方を向けば、綺麗な横顔と澄んだ瞳に星空が写っているのが見えて思わず惹き込まれ、徐ろに頬に口付けてしまった。
ぽかんとした表情を浮かべる彼女を余所に恥ずかしくなってしまった俺は終了の声が聞こえた瞬間セットを後にした。
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美紀 - 移行おめでとですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年9月23日 23時) (
レス) id: 25436c652e (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - ましゅさん» 読んでいただきありがとうございます…！またとても嬉しいご感想と暖かいお言葉もありがとうございます！これからも楽しんで頂ける作品を作れるよう精進していきますので御付き合い頂けたら幸いです(*´`) (2021年8月18日 4時) (レス) id: 4b26657acc (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - とっても面白かったです！とにかくつきちゃんが可愛くて可愛くてたまりませんでした…愛しい…続き楽しみにしております！noaさんなりのペースで、体調に気をつけて更新していってください。 (2021年8月7日 10時) (レス) id: 592bcbbd4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noa | 作成日時：2021年6月26日 17時
