エンカウント＿６ ページ9
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次の日、6時半頃に来店のチャイムが鳴って、ご案内に行った年齢は下だけどバイト歴は先輩の人が戻ってきて私を呼んだ。
「Aさん、なんかすごいイケメンが呼んでますよ！誰！？彼氏！？」
「違います。どうぞ狙ってください」
笑顔で言って入口の方へ出ていく。
志麻くんはスマホをいじって待っていて、私を見るなり淡く微笑んだ。
ねえ、ほんと誰。
「はいこれ。もう忘れないでよ」
「心配サンキュ。でもわざとやから」
「……わざと？」
「おん。Aにまた会う口実ほしくて」
ぞくっとした。ときめきではなく、鳥肌で。
私が知る志麻くんじゃない。私も大概だけど、180度変わりすぎだ、この人は。
「そのキャラやめた方がいいよ。似合ってない」
「は？キャラ？」
「なんか優しくて、奇妙に好意だだ漏れの」
なんて言ったらいいか、わからなくて途中でやめた。でも多分伝わったと思う。
志麻くんが驚いた顔で固まったから。
「……は。前の方がいいってこと？前みたいな、お前と付き合ってた頃の俺のがいいってことか？」
「いいというか、今の感じが落ち着かないだけ……」
突然ガシッと肩を掴まれた。
互いに正面から見つめ合ったまま、志麻くんは痛みを堪えるような顔で零した。
「なら、――なんで別れたんだよ」
別れた
元々そんな本気でもなかったくせに。流れで付き合って、私は本気だったけど、志麻くんは相手いないからってだけだったでしょ。
必死に好かれようと努力して、努力して、気まぐれに見てもらえた日々。
「志麻くんといると、疲れたんだよね」
それは、心からの言葉だった。
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夢女子S氏(プロフ) - 更新,,,,まってます！！ (2021年8月9日 8時) (
レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - LiLi Kaさん» ありがとうございます！最近何故か時間の流れが早くて更新が遅くなってしまっているのですが、楽しんでいただければ幸いです……！ (2020年11月11日 0時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - とぅーかわさん» レス遅れてすみません、ありがとうございます！smさんの覚悟を表した台詞を気に入っていただけて嬉しいです^^* (2020年11月11日 0時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
LiLi Ka(プロフ) - 更新ありがとうございます！すっごく好きなお話なので嬉しいです！ (2020年10月29日 22時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
とぅーかわ(プロフ) - 更新お疲れ様です、「ダッサい俺にもっぺん惚れろ」ってセリフめちゃくちゃ好きです・・・ﾊｧｧ尊い・・・ (2020年9月20日 23時) (レス) id: a4e63592ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア
| 作成日時：2020年8月27日 17時
