サイド 志麻＿２ ページ6
.
「はっはーん？それで？さっき別人みたいやったのは、もしやあの子とより戻そうとしてんの？」
「気持ち悪かったよなあ、レシートの裏に何か書いて渡したりしてな。自分の番号でも書いたん？なあどうなん？」
「うっぜーーお前ら思春期のガキか！付き合いきれっか、ねえうらたん！」
「おー、まあ……多少は答えてやってもいいんじゃね？まーしぃのこと心配して言ってんのもあるだろうし……」
うらたんは平然を装っていたが、浮き立っているようなそわそわした雰囲気が出ていた。
……うらたん、あんたもか……。
「ていうかレシートなんて最近はすぐ廃棄されますよ。客に聞かずに捨てる店員もいるくらいなんですから」
センラが答えを求めるような目で俺を見て言う。
俺はふっと余裕の笑みを浮かべた。
「そこは大丈夫や。店に忘れ
絶対に誰かが気付く場所に置いてきた。そして俺たちは予約して行った客ではないので連絡手段はレシート裏に書いた俺の番号だけ。つまり俺の勝利である。
会える口実ができた。ついでにAの番号もっぺんゲットや！
喜びを抑えきれずガッツポーズする。
だが何やら背後ではひそひそと話し声がして不穏な空気が漂っていた。
「……なあまーしぃ。めっちゃ言いにくいねんけど」
「なんや坂田」
「店の忘れもんやったら、店の電話からかかってくるんやないかな……」
「…………」
俺は膝から崩れ落ちた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 850人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢女子S氏(プロフ) - 更新,,,,まってます！！ (2021年8月9日 8時) (
レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - LiLi Kaさん» ありがとうございます！最近何故か時間の流れが早くて更新が遅くなってしまっているのですが、楽しんでいただければ幸いです……！ (2020年11月11日 0時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - とぅーかわさん» レス遅れてすみません、ありがとうございます！smさんの覚悟を表した台詞を気に入っていただけて嬉しいです^^* (2020年11月11日 0時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
LiLi Ka(プロフ) - 更新ありがとうございます！すっごく好きなお話なので嬉しいです！ (2020年10月29日 22時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
とぅーかわ(プロフ) - 更新お疲れ様です、「ダッサい俺にもっぺん惚れろ」ってセリフめちゃくちゃ好きです・・・ﾊｧｧ尊い・・・ (2020年9月20日 23時) (レス) id: a4e63592ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノア
| 作成日時：2020年8月27日 17時
