エンカウント＿８ ページ12
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「思うんやけどさあ、ここの店員男多くない？」
「は？」
会って一言目、早速嫌な予感がした。
確かに若干男の方が多い気はしなくもないが、女子も半分近くいる。どうして急にそんなことを聞くのか。
「そんなことないよ。志麻くんが来る曜日に男性の店員がたまたま多いだけでしょ」
「けど仲良さげやん男みんなと」
「バイト仲間だからね」
「あ、やっぱバイトやったんや」
「うん。家賃と光熱費半分にしてるからかけ持ちしてれば割といける」
「ほー。住んでるとこ二人で狭くない？大丈夫なんか？」
「志麻くんのところよりは狭いだろうけど困ってないよ」
「そうか。俺んとこ来てもええよって言いたいけど、そしたら一緒に住んどる同僚ちゃんが大変になるよな」
「……言われても行かないから」
どきりとしたのを隠して素っ気ない態度をとる。
だんだん、志麻くんは会話の中に口説き文句を忍ばせるのが上手くなっていると思う。びっくりするからやめてほしいんだけれど。
そのほとんどが、前は全くくれなかった言葉だから。
「そういや今日上がり何時？送ってく。雨やばいし」
「……10時。でも、帰る頃には収まってるかもしれないし、いいよ」
「いや予報見た？朝方まで続くみたいやで。さっきから強くなったり弱くなったり安定せんし、車の方がいいって。家の近くまででもええから送らせて。心配やから」
私に視線を送る志麻くんの顔は、本当に心配そうだった。
形容しがたい気持ちに、ドキドキと胸が鳴る。
あの頃、風邪で高熱を出した私に見せていた表情と似ているから高鳴りが蘇ってきているだけだ。――惑わされるな。
私を送るために今日の来店が遅かったのかもしれないとか、余計なことを考えるな。
「ありがとう。お願いします」
「おう」
志麻くんが満足気に笑った。
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夢女子S氏(プロフ) - 更新,,,,まってます！！ (2021年8月9日 8時) (
レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - LiLi Kaさん» ありがとうございます！最近何故か時間の流れが早くて更新が遅くなってしまっているのですが、楽しんでいただければ幸いです……！ (2020年11月11日 0時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - とぅーかわさん» レス遅れてすみません、ありがとうございます！smさんの覚悟を表した台詞を気に入っていただけて嬉しいです^^* (2020年11月11日 0時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
LiLi Ka(プロフ) - 更新ありがとうございます！すっごく好きなお話なので嬉しいです！ (2020年10月29日 22時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
とぅーかわ(プロフ) - 更新お疲れ様です、「ダッサい俺にもっぺん惚れろ」ってセリフめちゃくちゃ好きです・・・ﾊｧｧ尊い・・・ (2020年9月20日 23時) (レス) id: a4e63592ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア
| 作成日時：2020年8月27日 17時
