episode 51 ページ6
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ていうか。本当に来た……この短時間で。
「まふまふさん、知ってたんですか？近くにいるって……」
「ああ、ちょこっと聞いてた感じですよ。でも
視線を流した先にはうらたさんがいた。彼はまふまふさんを軽く睨んで、あとはため息をついただけだった。
急にギャンブル？何の話……。
うらたさんの目が動く気配を感じて、思わず彼の横の棚に視線を移す。
一瞬間があって、うらたさんが真っ直ぐ私へ向かってきた。
危機感に駆られて立ち上がったのと、うらたさんに顎を掬われたのはほぼ同時だった。
「お前はさっきからなんで目が合いそうになったら逸らすんだ？」
非の打ちどころのない顔が目の前に迫っている。サングラスをいつ外したのか、エメラルドの瞳を遮るものはなくなっていた。
久々に間近で見た、息を呑む美しさに呼吸が乱されそうになる。
「……っ特に意味はありません」
「なら合わせろよ。意味ないんだろ」
「や、やっぱりあります」
「なに？」
相変わらずだなこの人……！思い出してきた、私この人の強引さにめちゃくちゃ振り回されてたんだった。
しばらく会わなかったら、笑顔とか明るさとかばっかり思い浮かんで、会いたい、ってただ願っていた。
それが叶った。うらたさんから会いに来てくれるという、最も望んでいた形で。
「……にやけるの、我慢してるので」
口元に手の甲を押し付ける。恐らく隠すのが遅かった、緩んだのはバレてしまっただろう。
久しぶりに会えたのだ。嬉しくならないわけがない。
「おまえ、……なんで」
「俺に会えて嬉しいんだ？」みたいな感じでからかわれるかと思ったが、うらたさんは面食らったように目を見開いていた。
「目え合ったらにやけるって……」
改めて言葉にしないで！！恥ずかしさが倍増する……！
顎を掴まれている手を払って視線から逃れようとするも、目の前の人は払うことさえ許してくれなかった。
手首を彼のもう一つの手に捕らえられる。見つめてくる瞳や表情から、こちらが戸惑ってしまうほどに感情の昂りが溢れ出ていた。
「かわいいんだけど。キスしてい？」
「は！？」
「するわ」
有言実行された。いいって言ってないんですけど！？
「んん……っ、んー！！」
唇が合わさったままぐぐっと体重で押され、上体を反らされていく。
このまま後ろの机に押し倒す気だ！ちょっとそれは勘弁……っ、まふまふさんめっちゃ見てるー！！
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む-む(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく読ませてもらってます…！今後も応援しております！ (2月5日 22時) (
レス) id: e45905575c (このIDを非表示/違反報告)
蟹汁(プロフ) - 最新話とても楽しみにしておりました…！更新嬉しいです！ (1月9日 13時) (レス) @page19 id: 1d876901a1 (このIDを非表示/違反報告)
yume(プロフ) - すごくドキドキする楽しい作品です！更新楽しみにしてますー！ (10月28日 13時) (レス) @page18 id: af9fca39eb (このIDを非表示/違反報告)
きゆか(プロフ) - 更新楽しみにしてます…！いつか続きみたいなって思ってます…！！ (2022年10月31日 0時) (レス) @page18 id: 1051f9e52c (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 更新頑張ってください！大好きなお話です！ (2022年10月22日 16時) (レス) @page18 id: 2aca8cdc1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア
| 作成日時：2020年8月27日 14時
