ラピスラズリ2

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着々と日にちは過ぎていて
私も…色んなことに追われていた

マネ:A、これは？

「それは…実家に送る」

マネ:はーい

勇人の物はもう無くなっていて
私だけの荷物がポカンと置いてある

マネ:勇人くん日本シリーズ決まったってよ

「そっか…よかった」

約1年過ごしたこの家
少しづつ増えてった家具も小物も
ほぼ全て処分する事にした

「この生活も…終わりか」

マネ:何やかんやでいきいきしてたね、この1年

「刺激受けてたから、」

ダンボールをスタッフの人に運んでもらって
最後にぐるっと部屋を回って部屋をあとにした


「お邪魔しまーす」

がやっとしてる部屋
誰かいるのかな

勇人:お…おかえり

「ただいま…？」

「「えーー？！」」

「初めまして…黒崎Aです」

勇人:仕事は？

「今日はもうないよ」

勇人:お疲れ

「ありがとー、ビール飲んでいい？」

勇人:えーよ…なんかおつまみ作ってー

「…手伝って？」

慣れたようにキッチンに行ってエプロンを巻いて
髪をひとつに束ねると

冷蔵庫からビール缶取り出して
飲みながらおつまみを作り出す

勇人:足りる？その材料で

「んー、多分無理…誰かいるならLINEしてよね？
買って帰ってきたのに…」

勇人:今日も仕事遅いかと思った

「監督が…納得いかなくて延期になったの
コショウとって？」

勇人:ん

「…視線が痛い」

勇人:びっくりしてんねん…みんな

「良かったらどうぞ？」

「「ありがとうございます！」」

「材料買ってくる…」

勇人:おー車出すか？

「近くだし…歩いていくよ」

リビングから居なくなった瞬間

翔:なんで？！ホンマに付き合ってるんっすか？

卓:めちゃくちゃ慣れてましたよ？…流れが！！

勇人:まぁ夫婦なんでね

翔:すっげー美人

卓:この部屋…女物なくないっすか？

翔:同棲してるんっすか？

勇人:内緒…

しばらくしてビニール袋片手に帰ってきたA

「えっと…な…なか」

勇人:中田翔な

「そうそう…中田さんと」

勇人:中島卓也

「中島さん？嫌いなものあります？」

2人:ないです

机の上に並んだお菓子を見て

「身体に悪いものばっかり…」

勇人:明日冷蔵庫埋めとって

「明日…仕事」

勇人:オフやろ

「…一緒に行こ」

勇人:俺、試合やねん…

「野菜だらけにしとくね」

勇人:それはあかん笑

「ふふ…」


いやいや会話が…もろ夫婦じゃん

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