47 ページ2
「な、何故なくなったはずの腕が治っているんだ…？」
「加茂君、細かいこといちいち気にしてたら寿命縮むよ」
「細かいことではないだろう！あの時確かにオマエの片腕は…！？」
相変わらず平然としているコウに加茂が掴みかかろうとするが、傷に障ったのか呻き声を上げて座り込む。
「私らからも聞きたい。オマエ、何を隠してる。全部話せ」
「わぁ、みんな怖いよ？」
コウのあの姿を目撃した人達、真希やパンダ、伏黒がコウを取り囲む。
「何？なんかあったの？」
あの時あの場にいなかった釘崎が、困った表情を浮かべる虎杖に話しかける。
「え、あ、あーっと…言っていいのかなぁ、コレ…」
虎杖がチラリと東堂を見ると、彼は話し掛けるなとでも言いたげに目を瞑って難しい顔をしていた。
「真希と恵から聞いたぞ。オマエ、自分の体を爆弾みてぇにして戦うんだってな」
「見間違いだなんて言わせないからな。私も恵もパンダもオマエの腕と脚、それに首が吹き飛ぶとこを見た」
コウを囲む彼等の言葉に、何事かと見ていた者達が驚きのあまり目を見開く。
「首ガ…吹き飛んダ…！？」
「なんで生きてんのよ…アンタ」
メカ丸や真依までもがコウに信じられないという目線を向けると、彼女はベェと舌を出し、心底面倒くさそうな顔をする。
「オマエ…」
コウの態度にムカついた真希が口を開いた時、どこからか飄々とした声が聞こえてくる。
「あれ？バレちゃった感じ？」
五条だ。
「……どういうことですか」
何やら事情を知っているような口振りの彼の登場に、伏黒が低い声を出す。
「あーあ。だから使うなって言ったのに」
「正当防衛」
「まーそれはそうかー。てことだから、見逃してやってくんない？」
呆れた顔でコウを見つめる五条がいつものようにヘラヘラと言い放つ。
「わけ分かんねぇよ！全部説明しろ」
「…昔から気になってました。アンタら何か隠してますよね」
こっちは真剣だというのに、面倒くさそうに流すコウと相変わらず飄々としている五条に苛立ちを募らせる。
真希も伏黒も簡単には引き下がらない。
「
「マジ？」
「
「日本語で話せ！」
完全に二人だけで会話する彼等に真希が声を上げる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緋雪(プロフ) - 着手するかはわからないのですが、発想がめちゃくちゃ面白いと思いました、、！ (6月4日 1時) (
レス) id: 44bf006712 (このIDを非表示/違反報告)
もやし - 続き待ってます！！ (2022年8月12日 17時) (レス) id: 2aa5ee0a9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シバ | 作成日時：2022年4月9日 23時
