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「ハイル・グルッペン。しゃあないな、仲間のために一肌脱いだるか！」
笑みを見せながら声大きく言うコネシマ。
「ハイル・グルッペン。シッマ、今度こそヘマすんなや？」
コネシマを揶揄うシャオロン。
「ハイル・グルッペン。シャオさん、あんさんは前に出過ぎや」
呆れたようにシャオロンに釘を指すロボロ。
「ハイル・グルッペン。久々にゾムと一緒か」
穏やかな口調の中に好戦的な声色が含むひとらんらん。
「ハイル・グルッペン。大先生、足を引っ張らないように頑張りますね」
緊張した面持ちで鬱先生に声をかけるエーミール。
「ハイル・グルッペン。今回は遠くからコネシマさん狙えへんのか」
全員のインカム越しに微かに残念そうなショッピの声。
「ハイル・グルッペン。ショッピくん、頼むから俺のこと守ってや」
全員のインカム越しなのにショッピに切実に請うチーノの声。
「ハイル・グルッペン。綺麗な女性を傷つけた罪は重いめう〜」
薄く開いた鶯色の瞳が妖しく弧を描く。
「ハイル・グルッペン。今回は僕もちょっと本気出すで」
火が付いていない煙草を咥える鬱先生。
「ハイル・グルッペン。ま、今回ばかりは戦争してもええやろ」
寝不足からか吹っ切れたように何度も頷くトントン。
「ハイル・グルッペン。絶対にAを助けたんねん」
決意を宣言するゾムは、誰にも聞こえないように「…ありがとな」と呟いた。
それが誰への感謝を示す言葉なのかは、言わずもがなである。
翌明朝、朝日が上ると同時にW国はX国に宣戦布告をした。
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カラバコの中の子犬(プロフ) - 面白すぎて一気読みしました…！言葉の使い方や文章がとても品があり、文も読みやすくとても素晴らしい作品です…！！感動しました！！素敵な小説をありがとうございます！更新をお待ちしております！ (2020年12月30日 14時) (
レス) id: e1ec4a729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃鴉 | 作成日時：2020年12月23日 19時
