15話 それはきっと懐く者 ページ15
⋆͛✩*॰¨̮
Aは鬱によく懐いていた
「A、いくとこないなら俺の資料で紙飛行機でも作っとき」
ほらこんな感じに、と手本で紙飛行機を作って見せれば案外それは高く速く飛ぶ
鬱は昔から、こういったらなんだが戦闘においてあまり関係ないことが人より少しだけうまかった
Aは自分には真似できない芸当にさすが大先生だと目を輝かせた
それともう1つ本人は嫌がると思っていた煙草の匂いがAはなぜか嫌いではなかったのだ
「あ、俺臭くない？煙草とか…」
『これがだいせんせーの匂いなんやろ？別に臭ないで、オレ好き』
育った環境からか煙草を吸う人には慣れていた
プラス、嫌煙家のゾムとは違いAは鼻というか、全体的な五感がそこまでいい方では無かったのだ
今までの暗殺技術は五感とは違う第六感からの影響だろうと推測される
『だいせんせーはつよいん？』
「んぁ？…んー、まぁ遠距…銃で後ろからバンバンする隊の隊長やで」
『すっごぉ！！だいせんせ隊長なんか！！』
「せやで、君の飼い主のゾムさんも暗殺部隊の隊長さんやし」
Aくんだってあの味方最大の脅威に拾われた子ねんからそりゃ強いんやろ？とおどけた口調で言った
『 ﾝﾌﾌｯ、オレもつよいで 』
袖で口を隠しながらAはニコニコと笑った
医務室で少しだけ見た彼の肌
普通に過ごしていれば絶対につかないであろう古傷から生傷までが痛々しく小柄な身体に残っていた
『 だから、だいせんせが危なくなったらオレが守るからな！ 』
「いやぁんAくんちゅきぃ…」
( 僕に懐く要素どこにあったんやろか )
そう考えながら鬱はAの頭を撫でた
『ｯ………なぁだいせんせー』
「ん？どした？」
『この上の階って誰のお部屋があるん？』
「上？…あートン氏あたりかなぁ…あの赤マフラーに豚の被りもんしとる人」
『そ…か……だいせんせ！オレちょっと書記長様の部屋に入ったねずみやっつけてくるわ！』
Aの目の色が、纏う空気が一変に変わた
そのまま手をバイバイと振り階段をかけて行った
なんのことか全く分からないが
万が一のこともある
見張っといてあげなあかん子やもんな
「……あ、ロボロ？うん、ちょっと見といてほしいねんねど____」
(階段を上がる音)
(インカムのノイズ)
(………ナイフ2 銃1)
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春千瑠 - 哀しいなぁ (2023年3月16日 13時) (
レス) @page50 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年12月17日 16時) (レス) @page50 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
グロウ(プロフ) - 更新，待ってますね。主様のペースで頑張ってください。 (2022年5月7日 23時) (レス) id: c8247b5933 (このIDを非表示/違反報告)
グロウ(プロフ) - 更新ありがとうございます，久しぶりに見に来たら更新されていて嬉しいです！ (2021年6月24日 23時) (レス) id: c8247b5933 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - この夢主君は凄く純粋で、優しくて、人を○すのは悪い事なのかは分かりません。ただ法律で禁止されているから、人を○すのは狂ってるなんておかしいのかなって思いました。善意でやったことが人に恐れられて凄く辛いんだろうなとも勝手な想像をしてしまいました… (2021年5月22日 3時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
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