【wrwrd】追っかけトイプードル【sha】 (ページ8)

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8話琥珀アイロニーページ8

ฅᗜ• ﻌ • ᗜฅ

「クリーパーみたいなのがゾムで、うるさいのがチワワね」

「おい」

『ゾムさんとチワワさん！』

「おいｯ!!」

ついさっき名前を呼びあっていたから2人の名前はもう知っていたのだがつい悪ノリしてしまった

だってシャオちゃんがそう言うから…

チワワさんとシャオちゃんは睨み合い、殴る蹴るの喧嘩にヒートアップしてしまった、その様子を見てゾムが近づいた

「なぁ結局シャオロンとどうゆう関係なんｯ？」

フードから見えるその目はキラキラとこちらを見ている

コネシマさんをチワワなんて言うけどゾムさんもたいがい犬に見えるなぁっと思いながら口を開いた

『幼馴染ですよ』

「ふーーーん？ほんまにそれだけなん？Aはシャオロンのことどう思ってんの？」

ズケズケ聞く人だなんてちょっとだけ考えて足を動かす

もう限界だ、ここに来てからまだろくに彼と話せていない

もうこの際言ってしまおうか

どうせ分かりやすいと周りから言われるだろう

『…私が、シャオちゃんにっ……片思いしてるのっ！』

駆け出しながら、ゾムの方を振り返って笑顔で言った

走りながらのため少し息が詰まった答え

そのまま行く先は彼の元に

「ﾌﾊｯお前、サイｯコウやなｯ!!!」

いきなり走り出したAに若干戸惑ったが質問の答えを聞いてゾムは二カッと笑った

街のデレデレした、人を蹴落として自分を高く見せる化粧を塗りたくった女どもとは違う

ただ好きだから、そんな理由で城まで追ってきたAを確かにゾムは気に入ってしまった

走り出した彼女を拾い、シャオロンに向けておもいっきり投げた

彼女の存在に気づいた彼はコネシマとの喧嘩を放ったらかしてAを抱きとめる

近くなった距離、Aは少しだけ顔を赤くして

『シャオちゃん、ありがとう』

そう言って微笑むのだ

(ｯべ、べつに…ゾムに、やられたんやろｯ)

(シャオロン早かったなぁ)
(それな、俺のことガン無視しよったで)