【wrwrd】追っかけトイプードル【sha】 (ページ9)

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9話かっこいいなぁページ9

ฅᗜ• ﻌ • ᗜฅ

彼女の仕事はしんぺい神、つまり神様の補佐＋簡単な書類整理

つまりそれが終わったら暇なのだ

だからここに来たのは暇つぶしにできる本を探しに来たためだった

『し、失礼します…』

扉を押して中に入ればそれはもうたくさんの本、本、本

独特な紙の香りが心地いい

「えっと、Aさんですか？」

聞き覚えのある声に振り返る

『っあ！エミ先生！』

引越し先で少しの間家庭教師をしてくださった先生

まさかの再開に驚いたが、エーミールは彼女の存在はシャオロンからたまに聞いていたしこの我々国に来るのも知っていた

小さい頃と変わらない笑顔を見せる彼女に少し安心して、声をかける

「Aさん変わんないですね…」

『エミ先生も変わってないですよ～』

本を探しに来たんです、オススメありますか

問うとすぐに彼はむこうにAが好きそうな小説がありますよと答えてくれた

言われた場所に向かい適当に小説を取る

幼馴染の2人が恋に落ちるものの身分の違いによって引き裂かれてしまう、残酷なありきたりな話

つい時間を忘れて集中してしまう

「なに読んでんの」

視界に赤いニット帽が映るから、いきなりの登場に椅子から転げ落ちそうになる

「おっ、と危な」

咄嗟に彼は椅子と彼女を支えて呆れたように笑った

「お前あいかわらずどんくさいなぁ」

『シャ、シャオちゃん…』

昔よりずっと男の子になったシャオロンにAは動揺を隠せなかった

でも、根にある心優しい性格は変わってなくて

『(…あぁかっこいいなぁ…)』

探しに来てくれたの？そう自惚れてしまうからさ

そんなことないと思うけど

(シャオちゃんどうしたの？)

(ｯえ、あぁ、しんぺい神が呼んでた)

(え"神様がｯ!!!)