九話 ページ11
俺はある喰種の夫婦の間に生まれた
幸せだった、家族で仲良く暮らして
喰種だったけどそんなの関係なかった
でも、幸せは永遠に続くわけがなかった
10歳位の時だっけか
その日は綺麗な満月だった
紺色と、黄色で染まる空
雲一つもなかった
でも、そんな幸せが消えるときは突然だった
「…SSSレートの獣、槍の喰種を発見。始末します」
そう知らない人が言った途端、両親は血相変えて俺を抱えて逃げ出した
「ママ？パパ？何処行くの、それに今の人誰？」
「ｯA、あいつらだけには捕まっちゃだめよ！捕まった時には拷問が待っているわｯ！」
「そうだ！しかもAは俺達より強い、だから拷問は決まっていると考えれるｯ！」
その時の俺にはまだ拷問とか分からなかったけど、両親の顔見たらある程度意味は分かった
そして必死に、必死に逃げた
でも前にはさっきの人が微笑みながら居た
両親は絶望したのか崩れ落ちた
顔をしっかり見たら分かったのだろう
最近喰種の間で噂になっていた残酷で、冷酷な拷問好きの狂ったやつだと
「……逃げれると思いました？残念でした。では一緒に行きましょう、それはそれは美しい悲鳴が響くと思いますよ？」
「ｯい、いやぁぁぁ！拷問だけは嫌！助けてｯ死なせて！お願いｯ！」
「あ、あぁぁぁ…死なせてくれ！」
両親は震えながら叫ぶ
俺はそれを見るしかしなかったが
さすがに可哀想だと思い庇うように両親の前に立った
「ねぇ、帰ってもらえる？この人達案外怖がりだし叫び声は煩いからさ」
「あら？これはこれはこいつらの子供かな？それじゃあSSSレート二人の実力を持った………？……は、ははは、はははははは！ねぇ坊や？私と一緒においで？」
「嫌に決まってんじゃん」
俺は狂った様に嗤うやつを引くような眼で睨み付けた
「そりゃそうだよねぇ……あ、そうだ！そこの喰種二匹！こいつをくれたらお前らの事は見逃してやるよ！」
「ほ、本当かｯ！？」
「助かるのね！？」
……は？お前ら俺を見捨てるつもりか？
「何言ってるの？ママ、パパ？」
「ｯ煩い！早く連れていかれな！」
「そうだｯ！早く拷問されろ！」
…………そっか、分かったよ。この狂ったやつの意図が
俺を絶望させてその間に連れて行き、こいつらを殺るってことか
子供に悟られるとか馬鹿かよ
「…もういいや、お前ら全員死ね」
「「「ｯはぁ！？」」」
バイバイ？ママとパパ
そして狂ったお姉さん？
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狂狐(プロフ) - マリさん» マリさん！コメントありがとうございます！これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年10月20日 12時) (
レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - 面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2019年10月20日 10時) (レス) id: 827ab458fd (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - むかでちゃんさん» な、な、なんとむかでちゃんさん！お気に入り登録してくれてましたよね！？勘違いだったらすみません…一話のときからということはほぼ最初ではないですか！まだそんなに経ってないですが最初の時からありがとうございます！素敵だなんて…！ (2019年10月6日 18時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
むかでちゃん(プロフ) - 第1話の時から素敵な作品に出会えて嬉しいです！ (2019年10月6日 17時) (レス) id: 977aebcf08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狂狐 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2019年10月2日 18時
