39：偽り続けていく心 ページ39
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【ごめんね。今日は早めに帰るよ。】
沖田に送ったメッセージ。
既読とつかれたままで、返信はない。
ちょっと悔いが残るあたり、私は嫌でも自分の気持ちに気付かざるを得なかった。
…私と沖田を結ぶものはあまりにも呆気ない。
すっかり人の居なくなった放課後。
夕陽に照らされた5時過ぎの教室には、私だけが取り残されている。
「…晋助の所に帰らなきゃ。」
私は席を立ち上がり、晋助のいる家に向かった。
*
「ただいまー。」
返ってこない返事。足元を見れば、晋助の靴は無い。
「(出掛けてるのかな？)」
私は靴を脱ぎ、いつもと同じようにソファに座る。
テーブルの上に置かれたリモコンを手に取り、夕方のニュース番組を見ていた。
《安政事件から、本日でちょうど5年が経ちました。》
テレビ画面に流れる美人ニュースキャスターのアナウンスが響く。
「(そういえば、今日の授業でも安政事件をやってたな。)」
私は好奇心に惹かれ、その番組を食い入るように見た。
《とある道場で起きた殺人事件。
当時、道場には10数名以上の門下生がいたにもかかわらず、塾長のみを殺めたこの事件は未解決のまま長い月日を迎えました。》
淡々とニュースを伝えるアナウンサー。
テレビ画面には、殺人事件が起きた道場が上から映されていた。
画面は変わり、街頭インタビューへ。
《この事件は本当に不思議ですよね…。
たくさんの門下生がいる中、塾長だけが殺されるなんて…。
しかも、その人は相当な手練とか…。》
と言ったのは、如何にも監察に向いている地味な男。
《ネットでは、暗殺されたって言われてるみたいだけどー。》
まるでハム子と呼ばれているような、ふくよかな女子高生がそう言う。
《ここに住んでちょうど5年が経ちました。》
武蔵っぽい人は、かけていたメガネを外しながらキメ顔で言い放った。
その時、背後で聞こえた物音。
そちらに目を向ければ、顔を強張らせている晋助がいた。
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クルルモンキー - クッ！敵わぬ！どうしても鼻血がッ！ (2018年7月24日 21時) (
レス) id: 5f81d4602a (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - narutokun0531さん» ありがとうございます！これからもっとドSっぷりを披露していきますね！ (2017年9月11日 1時) (レス) id: ceb1c5f540 (このIDを非表示/違反報告)
narutokun0531(プロフ) - すごく面白いです、総悟のドSっぷりがたまりませぬっっ！！ (2017年9月9日 0時) (レス) id: b0e0a6ed6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜月 | 作者ホームページ：https://twitter.com/sakura_duki3
作成日時：2017年9月3日 20時
