18:過剰スキンシップ ページ18
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「ん、どうしたの晋助。」
晋助がいつもと同じように頭を撫でる。のかと思いきや、そのまま私の頭を晋助は自分の胸に押し付ける。
そして、頭にキスするかの如く晋助は顔を寄せた。
ちょっとこの体勢は苦しいけど、久々に晋助が甘えてくれてる。
私はそれが嬉しくて、身動きせずテレビを見ていた。
「(最も、ドキドキしすぎて身動きが取れないだけなんだよ!)」
あぁ、心臓がはち切れそうだ。
「…A。」
ふと名前を呼ばれ、私は顔を上げる。
あまりの近さに、顔が赤くなった。
「え、えっと…どうしたの?」
おずおずと聞けば、晋助はじーっと私の目を見つめる。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「夕飯、今日は俺が作ってやらァ。
何が良い?」
やった、晋助の手料理…!
私は、自分でも分かるほど目を輝かせた。
*
好きな料理をリクエストし、晋助は台所に立つ。
こうしてると新婚さんみたいフフフなんて、私は勝手に妄想していた。
トントンと具材を切る音。
グツグツ沸騰した鍋の音。
手際の良さに感動していた時、ふと携帯の画面にポップアップが表示されていることに気が付いた。
携帯を手に取り、メッセージ内容を確認する。
そこには、沖田からお弁当のリクエストが書かれていた。
「(ウサギ型の…リンゴ?)」
ところどころ書いてある可愛らしいリクエストを見て、私は小さく微笑む。
意外と可愛い所あるじゃん。と思いながら、私は沖田に一言メッセージを送った。
「A、これ味見してくれ。」
晋助に呼ばれ、スマホをテーブルの上に置く。
「晋助が作る料理なら、なんでも美味しいよ。」
味見を終えた私は、そう言いながら晋助に小皿を返した。
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クルルモンキー - クッ!敵わぬ!どうしても鼻血がッ! (2018年7月24日 21時) (レス) id: 5f81d4602a (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - narutokun0531さん» ありがとうございます!これからもっとドSっぷりを披露していきますね! (2017年9月11日 1時) (レス) id: ceb1c5f540 (このIDを非表示/違反報告)
narutokun0531(プロフ) - すごく面白いです、総悟のドSっぷりがたまりませぬっっ!! (2017年9月9日 0時) (レス) id: b0e0a6ed6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月 | 作者ホームページ:https://twitter.com/sakura_duki3
作成日時:2017年9月3日 20時