73.彼と彼の出来事 ページ6
「なんで会ったこと知ってんの」
「やっぱり…本当に二宮さんだったんだ…」
大野さんは"君と同じ匂いがしたから"と言っていた。
だけどそれは偶然同じ美容院のシャンプーを使ってる人で、
もしかしたら本当は二宮さんじゃないのかもしれない…と心の片隅で僅かな希望をかけていたんだけど…
「ねぇ、聞いてんの？」
大野さんが会った人は、たしかに二宮さんだった。人違いなんかじゃない。
…ていうか、もしそれが二宮さんじゃなかったとしても、私が"兄"ではない男の人と同居してることはバレてしまったわけで。
もう、何をどうしたって手遅れなのだ。
「…あぁ、そういうこと」
私が頭の中でぐちゃぐちゃと考えている間に、自己解決したらしい二宮さん。
「ついにバレたか、男と同居してるって」
「…そうよ」
「"匂い"でバレたんだ」
「ほんと…最悪…なんで勝手に…」
「なるほどねぇ…」
少し笑っているように見えるのは気のせいか。
二宮さんは口元に手を当てながら、思い出すように話し始めた。
「…うん、会った。会ったよ。先週。大野さんね。そりゃぁもう、噂通りイイ男だったよ」
完全に面白がってる口調。やっぱり笑ってるように見えたのは気のせいじゃない。
「面白がらないでよ…」
「コーヒーをね？買ったのよ自販機で。そしたらちょうど売り切れちゃって。そのすぐ後に大野さんが来たんだけどさぁ…ほら、売り切らしちゃったから、俺が。コーヒー買えなかったんだよあの人」
「…」
「にしても特徴的な声してるよね。女の好きそうな…甘いっつーの？すぐ分かったよ。あ、電話の人だー、これがAの不倫相手だーって」
「だから面白がらな…」
「でさ、」
言葉を遮った途端、二宮さんの上がっていた口角がゆっくりと下がる。
「糸くず、取ってくれたんだよね」
「…糸くず？」
「ドラマでしか見た事ないようなさぁ、キザな取り方だよ。たぶんその時だね、匂いを確かめたのは」
「…」
「俺ね、一回も声出さなかったのよ。電話で声聞かれてるから。でも、バレてたんでしょ？たった"匂い"だけで俺とAを結び付けるなんてさぁ…その思考回路に俺は恐怖すら感じるね」
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のね夢(む)(プロフ) - ともさん» とも様＊はじめまして☆大野さんとの幸せを願っていたのですね…智担なら当然だ（＞＜）でも二宮くんの気持ちも響いていただけたようで安心しましたっ。最後まで読んでくださりありがとうござます♪ (2017年7月18日 1時) (
レス) id: 0ea4b451c7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - のね夢さん、はじめまして。智担の私的には…大野さんと幸せになって欲しかった(>_<)二宮さんの一途な愛がスッゴク心に響きました( *´艸`) (2017年7月17日 16時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - のね夢しゃーん！ 私、たしか、さっき あっちで保健室で……落ち着いてたはずなのにっ……和くんっっっ！あまあまじゃないかぁぁぁ〜(*/∀＼*) ほろ酔い和くんは本音出て可愛いし嬉しいなぁ〜♪ (2017年4月27日 22時) (レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
のね夢(プロフ) - 咲詩(さきうた)さん» 咲しゃまー！ふふふ…誘ってます、誘ってます（笑）服のまま一緒に入りたいよ〜いたしたいよ〜←こら。自信のない二宮くんが個人的に好きなのです。んふふ。ありがとう！ (2017年4月27日 10時) (レス) id: 0ea4b451c7 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - のねしゃまー！ナニ、私を誘惑するの？←違……服のままバスタブINは二宮さんが似合うよねー(笑)ちょっと不安になりながら、でも愛してく……素敵！更新有り難う (2017年4月26日 21時) (レス) id: ba6a9accd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミト
| 作成日時：2016年12月9日 21時
