97.こぼれる想い - kazu - ページ30
「何だよそれ…Aが今までどんな思いで…！」
「カズッ…！」
突然駐車場に響いたのは櫻井の声。
無言で何かを訴えながら俺たちに近づいてくる櫻井に、大野は喉を整えた。
「あぁ…ちょうどよかった。これ以上ここで君と話してる時間はなくてね」
俺の手を強制的に離す。
そしてそのまま車に乗り込むと、
「それじゃあ…失礼」
何事もなかったかのように走り出してしまった
「よかった、手が出る前に間に合って…」
「櫻井…なんでここに…」
俺は、あの男を殴ろうとしていたのか？
あいつに掴みかかってからの自分の感情…それが怒りなのか哀しみなのか、全く思い出せない。
いや…最初は怒りだけであの男の元に向かっていたはずだ。だけど…
＿＿"命綱を外したのは、あの子の方だよ"
あまりに冷たすぎるその言葉に、血の気が引いた事だけは覚えている。
不倫の沼に落ちていったのはA自らだと言うのか…。
「相葉くんから全部聞いた」
「…」
「カズ、気持ちは分かるけどこれ以上関わるのは…」
「好きなんだよ」
自然と零れたアイツへの想いに、櫻井は驚いた顔で俺を見た。
「カズ、お前…」
「ニノ！翔ちゃん…！」
次に駐車場に響いたのは、慌ただしく走ってきた相葉さんの声で、
「ニノ、今Aちゃんと連絡取れる？」
そのまま俺にしがみ付いてきた。
「なに…落ち着けって！」
「さっき凪野さんが通りかかってさ、Aちゃん今日は家に帰らないって」
「は？」
「凪野さんが、私のところに泊まれって言ったのにそれも断ったって」
「ちょっと待って、どういうこと…」
「とにかく、Aちゃんは今日家に帰らないつもりで…！」
「じゃあどこに行くっての」
さっき、大野は会うのを断ったと言っていた。
「だから！それを知りたいから今連絡できる？って！」
「…」
「ニノ？」
「…ちょっと俺行くわ」
「え、連絡は…」
「大丈夫、見当はついてるから」
家に帰らないつもりでフラフラする街なんて、アイツには一つしかない。
仕事帰りの乗り換えついでにいつも降り立っている、あの街だ。
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のね夢(む)(プロフ) - ともさん» とも様＊はじめまして☆大野さんとの幸せを願っていたのですね…智担なら当然だ（＞＜）でも二宮くんの気持ちも響いていただけたようで安心しましたっ。最後まで読んでくださりありがとうござます♪ (2017年7月18日 1時) (
レス) id: 0ea4b451c7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - のね夢さん、はじめまして。智担の私的には…大野さんと幸せになって欲しかった(>_<)二宮さんの一途な愛がスッゴク心に響きました( *´艸`) (2017年7月17日 16時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - のね夢しゃーん！ 私、たしか、さっき あっちで保健室で……落ち着いてたはずなのにっ……和くんっっっ！あまあまじゃないかぁぁぁ〜(*/∀＼*) ほろ酔い和くんは本音出て可愛いし嬉しいなぁ〜♪ (2017年4月27日 22時) (レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
のね夢(プロフ) - 咲詩(さきうた)さん» 咲しゃまー！ふふふ…誘ってます、誘ってます（笑）服のまま一緒に入りたいよ〜いたしたいよ〜←こら。自信のない二宮くんが個人的に好きなのです。んふふ。ありがとう！ (2017年4月27日 10時) (レス) id: 0ea4b451c7 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - のねしゃまー！ナニ、私を誘惑するの？←違……服のままバスタブINは二宮さんが似合うよねー(笑)ちょっと不安になりながら、でも愛してく……素敵！更新有り難う (2017年4月26日 21時) (レス) id: ba6a9accd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミト
| 作成日時：2016年12月9日 21時
