阿波池田駅 ページ9
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今Aちゃんが電話しに行って分かったけど…
おれやばない？
あの数分であんな寂しくなってたら、お別れの時どうするん？
考えたくないのに、その時のことばっかりが脳内を占める。
…今はこの時間を楽しみたいのに。
「ヤスくん…グミいる？」
そんなネガティブなおれの思考に割って入ったのは、遠慮がちなAちゃん。
…せや、今はそんなこと考えてる暇ない。
安「えっ、ほしい！」
「私すぐにお腹空いちゃうから常に持ち歩いてるの。
いっぱい味あるよ〜」
そう言いながらカバンの中から取り出したグミをミニテーブルの上に並べていく。
安「多っ！」
「電車とか特に暇だからずっと食べちゃうの…
今日はヤスくんと話してたから全然食べてないけど、笑」
安「いつもはめっちゃ食べるんー？」
「全然2袋とか余裕でなくなっちゃう、笑」
安「ふはっ、Aちゃん大食いやん〜笑」
「…否定できない…」
5袋のグミが並べられる。
「好きなのどーぞっ」
安「え〜じゃあこれもらおかな？」
おれはソーダ味のグミを指差す。
「わ…私もそれが一番好き、笑」
Aちゃんはニコニコしながらおれの手のひらにグミを転がした。
安「なんかAちゃんと気合うなぁ」
「…もしかしたらヤスくんのファンだから、ヤスくんの好みとかに似ていってるのかも」
安「ええっ、
そんなことないやろぉ」
「でも確かに…ソーダのグミは本当に好き」
Aちゃんとグミの味の好みが一緒なんでさえめちゃくちゃ嬉しい。
こんな些細な共通点も、知っていきたい。
安「グミ、ありがとうなぁ」
「いいえ〜」
手のひらに転がってるグミをポイッと口の中に放り込む。
周りについたパウダーが酸っぱいけど、
噛めば噛むほど甘い。
安「んまぁい」
「それはよかったぁ」
Aちゃんもおれと同じように、
ソーダ味のグミを口に放り込む。
その姿にすら見惚れてしまった。
［10:20 阿波池田駅］
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樹凛(プロフ) - ふづき♪さん» コメントありがとうございます^^ これからもよろしくお願い致します！ (2021年1月31日 0時) (
レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
ふづき♪ - 完結おめでとうございます♪ハッピーエンドで終わって良かったです。。。。 (2021年1月30日 14時) (レス) id: 28031762bb (このIDを非表示/違反報告)
樹凛(プロフ) - みきさん» 初めまして。コメントありがとうございます^^嬉しいお言葉感謝です。これからもぜひよろしくお願い致します！ (2021年1月29日 20時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 初めまして。完結おめでとうございます。少しずつ縮まっていく2人の距離にキュンキュン、ほっこりさせてもらい、日々の更新が楽しみでした！過去作品も少しずつ読ませて頂いてます。今後の作品も楽しみにしています♪ (2021年1月29日 16時) (レス) id: c6ee858f5f (このIDを非表示/違反報告)
樹凛(プロフ) - hinhink1206さん» コメントありがとうございます！四国が大好きで舞台にしてしまいました（笑）そう言っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします^^ (2021年1月19日 9時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹凛
| 作成日時：2021年1月15日 17時
