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横「ほら…アイツやん、あのー…
髪の毛ストレートすぎて針みたいなっとったヤツ」
村「重田やろ?」
横「あー!そうそう!アイツ!
こないだ見たらめちゃめちゃパーマ当てとってん!」
み「私も見た!笑」
丸「似合っとったやんなぁ?」
結局5人で飲み会が再開した。
同窓会の時に久々に会った同級生の話で盛り上がる。
み「みんな変わってたもんねぇ」
たった5年の月日だけなのに、
人は変われる。
みっちゃんがしみじみそう呟いた時、
横山くんが私の方を見ながら言う。
横「Aちゃんもめちゃめちゃ変わったやんなぁ
可愛なったわぁ」
横山くんは鈍感というか、純粋というか…
言うならば、いらんこと言い。
別に触れてほしくないわけじゃないし、
タブーなことでもないんだけど
…村上くんの前ではどうも恥ずかしい。
あの頃の私の姿を思い出してほしくない。
頭の中に浮かぶ私が、醜い姿なのは嫌だ。
…ほんっと横山くん、お仕置きだよこれ。
少し睨むような顔で横山くんを見ると、
アワアワしながらレモンチューハイを飲んでいた。
やっちったーみたいな顔しちゃってるけど許さないからね。
み「Aはずっと可愛いもんねー?」
みっちゃんが間髪入れずにフォローしてくれる。
だけれど昔の自分を可愛いなんて思ったことないからそれもそれで恥ずかしい。
「やめてよ、恥ずかしいからぁ」
私は明るく振る舞って飲み物を口に含む。
その動作の自然な流れで、村上くんをチラリと見ると真剣な顔で私を見ていた。
パチリと目が合って、少し動転する。
丸「女の子はみんな可愛いからなぁっ」
横「うわ、キモ」
丸「なっ、そんな言い方ないやないのっ!」
丸山くんと横山くんがわぁわぁ言う横で、
村上くんがぽつりと呟く。
村「…俺はAちゃんの昔のぽっちゃりもかわええなぁ思てたで?」
「…え?」
村「もちろん、努力した今もめっちゃ綺麗やなぁ思うけど」
ねぇ村上くん
そんなつぶらな瞳で見つめないで。
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樹凛(プロフ) - やんさん» コメントありがとうございます。本当にモチベーションに繋がるので感謝しかないです(;;)村上さん話また描く予定ですのでこれからもよろしくお願いします! (2021年1月9日 2時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - 今回もすごくキュンキュンしました!また村上くんのお話お願いします!いつも楽しみにしています!よろしくお願いします! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 251f0f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
樹凛(プロフ) - やんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!応援よろしくお願いします^^ (2020年11月9日 11時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - 前回の作品、おもしろかったです!今回も楽しみにしています! (2020年11月8日 18時) (レス) id: 251f0f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹凛 | 作成日時:2020年11月8日 13時