第116話 誕生日前夜 ページ17
『ちょっ…先生！？寮でキス以上の事はしないって決めたじゃないですか！？』
相澤「勘違いするな。抱き締めたついでに撫でてるだけだ。何か期待してたのか？」
『べ、別に…！』
もう、ミッドナイト先生が変な事言うから
ああ、恥ずかしい
彼の首元に顔を埋めてぎゅっと目を閉じた
そのままの状態で私の頭から背中にかけて規則的に手を動かす彼に話し掛ける
『“部屋に来い”ってエリちゃんの本を選ぶためだったんですか？』
相澤「そうだ」
『それだけ…？』
相澤「……今日、C組のお化け屋敷に入ったろ？手を繋いで。あれから無性に抱き締めたりしたくなった…」
そんな素振りは一切見せなかったくせに、そんな事を言われたらキュンとしてしまう
顔を見ていないが、たぶん照れているだろう
相澤「…明日の予定は？」
『んー…文化祭の後片付けくらいで、後は特に何もありません』
相澤「そうか。一緒にいられなくて悪い」
『仕方ないですよ。また今度お祝いさせてください』
明日は11月8日
彼の誕生日で夜に外食する予定だったが、急な仕事が入ったそうでキャンセルとなった
でも良いのだ
今こうして一緒にいられる事が嬉しいから
この幸せをもっと感じたくて、すぐ側にある彼の首元を吸うように嗅いだ
ああ、やっぱり好き
額にひんやりとした感覚があり、顔を持ち上げられて視線が合った
彼の手は少し冷たい
私はあなたに抱き締められて、ドキドキして体温が上がっているのに
相澤「何してるんだ？」
『先生を堪能してました』
相澤「おじさんの首を嗅ぐな」
『好きなんです、先生の匂い。安心するんです。それにこんな事、2人の時にしか出来ないし』
一瞬呆れたような表情を見せると、ゆっくり瞬きをして私の額から頬へと手を移動させた
相澤「さっきから顔熱いな。熱でもあるのか？」
『…ないです。…強いて言うなら先生の所為です。目が合うだけでドキドキしちゃうので…』
相澤「それ俺の所為じゃないだろ」
『先生がかっこいいから……もういいから寝てください！』
結局その後も話をしたりキスをしたりとイチャイチャは暫く続き、いつの間にか寝落ちし、目を覚ました時には朝日が昇っていた
彼の体の上で眠っていたはずが、ベッドの上で向かい合う形になっている
『お誕生日、おめでとうございます』
小さな声で呟いて、まだ夢から醒めぬ彼に唇を重ねた
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さくら(プロフ) - はるさん» 私も大好きなんですよ。だからめちゃくちゃわかります！！更新、楽しみにしてくださってありがとうございます。いつも遅くてすみません…完結に近付いているので頑張ります！ (2021年8月24日 14時) (
レス) id: 4e23a63de8 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 相澤先生のデレ、！！プレマイ、相澤先生の夢小説読み始めてからすごい好きになりました、笑笑こーゆー副産物ありますよね((あれ、そんなことはない？私だけ?笑笑))更新いつも楽しみに待ってます！応援してますっ (2021年8月24日 13時) (レス) id: 417ffa247e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2021年8月13日 0時
