第112話 美的センス ページ13
9月も終わりを迎える頃にサー・ナイトアイの葬儀が行われた
その後、インターンはしばらく様子見となり、生徒達は通常の学校生活を送る事となった
そして相澤は救出された少女の件で学校をあける事が多くなっていた
学校行事である文化祭が近付いており、生徒達は出し物を決めたり、とても楽しそうに準備を進めている
そんなある日、緑谷くんの提案でエリちゃんを文化祭へ招待する事になった為、外出用の服を求めて相澤先生と私は子供服の店を訪れていた
ピンクを基調としたこの可愛らしい店とミスマッチな彼が女児服を真剣に選んでいる姿は、何と言うかおもしろい
私はスマホを取り出してこっそりと彼の後ろ姿を隠し撮りした
そのタイミングで根津校長から着信が入り、彼に声を掛けて店外で通話を始める
今日の校長の話は一段と長い
やっと電話が切れた時には、彼は紙袋に入った商品を持ってこちらへ向かって来ていた
相澤「中々戻らないから適当に選んで買ったぞ」
『ごめんなさい。校長先生の話が長くて…そして私、これから学校に戻らないといけなくて…』
相澤「わかった。俺がこれをエリちゃんに渡してくる」
『よろしくお願いします。あ、先生が選んだ服を着てるエリちゃんの写真を撮って来てくださいね』
相澤「ああ…じゃあ気を付けて戻れよ」
こうして私は一足先に学校へと戻った
彼にお任せする形になってしまったが、彼の服のセンスは悪くないはずだ
デートの時だって彼に良く似合う素敵な服を着ていたし、ちょっとそこまで出掛ける時も黒一色だがシンプルで決して変ではなかった
その日の夜、私は彼一人に服選びを任せてしまった事を後悔する
相澤「言われた通りエリちゃんの写真、撮って来た」
『ありがとうございます！見せてください』
マイク「俺も！」
向けられたスマホの画面を見て言葉失った
“GANRIKI NEKO”の文字とそのキャラクターがプリントされ、首元、袖、裾にはフリルが付いているセットアップの服だった
エリちゃんは哀愁に満ちたなんとも言えない表情で写っている
マイク「これ…Aちゃんチョイス？」
相澤「俺が選んだ。猫、かわいいだろ」
マイク「激ダサだぜ！センス無いおまえが選んでどーすんのよ。俺が買った服しか持ってねえくせに」
相澤「喜んでたぞ」
マイク「だったらこんな顔で写んねーよ！」
女児服を巡り、2人はちょっとした言い争いになった
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さくら(プロフ) - はるさん» 私も大好きなんですよ。だからめちゃくちゃわかります！！更新、楽しみにしてくださってありがとうございます。いつも遅くてすみません…完結に近付いているので頑張ります！ (2021年8月24日 14時) (
レス) id: 4e23a63de8 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 相澤先生のデレ、！！プレマイ、相澤先生の夢小説読み始めてからすごい好きになりました、笑笑こーゆー副産物ありますよね((あれ、そんなことはない？私だけ?笑笑))更新いつも楽しみに待ってます！応援してますっ (2021年8月24日 13時) (レス) id: 417ffa247e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2021年8月13日 0時
