ー*. 甘い香りが僕を誘う .*ー２【Ryusei.O】 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:4,929 hit

◇4 ページ4

私がこの高校を受けたのはヴァンパイア研究科の人が先生にいると聞いて、それだけの理由で受けた

特別な血だからってヴァンパイアに声を掛けられたときに私を助けてくれたり、お守りをくれたのも研究科の人

なにかあればすぐに相談できる人がそばにいるだけで安心する

なんて思ってたけどこんなにたくさん来ちゃうなんてなぁ

血を飲ませるのが嫌とかじゃないんだけど仲良くない人に吸われるの嫌じゃん？怖いし痛そうだし…あ、ちなみに私まだ吸われたことはない

と、まぁ私の話はおいといて

流星くんに聞こうか迷う
ヴァンパイアですって言われたからって仲良くしないわけではないが…

特別な血を持ってるってバレたら襲われたりしない？それはもうヴァンパイアへの偏見かもしれないけど、実感ないけど特別な血ってすごいんだよね？

隣をちらっと見れば、どないしよとかそんな広まるの早いんとか呟いている流星くん

うん、これは流星くんもそうかもしれない！

「あのさ、流星くんもヴァンパイアだよね？」

流星「えっ、あ…」

私の急な問いかけに戸惑いを見せ言葉を詰まらせた

ヴァンパイアなの？じゃなくてヴァンパイアだよね？と確信を持ったような問いかけかたにしたからかな(苦笑)

流星くんのほうを見つめていると少し俯き気味だった顔をこちらに向ければじっと目を合わせてきた

見つめられると吸い込まれそうなくらいの大きい目

ゆっくり瞬きをすれば口を開いた

流星「あのな、僕…実はーーー……」