無限城の牢獄 壱

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目の前には、青年の姿をした“無惨„が立っていた。





無「ﾌｯ...相変わらず“その娘„が気に入っている様子だなぁ!




まぁ、良いが...。」






赤い化け物に話し掛けるようにAには、そう聞こえた。





『........。』




無反応なのかと思えるほど無口な“少女„を見詰める“無惨„は...





無「お前は、ほかの鬼のような私の血を与えた量が違うことと“人の子と鬼の子の狭間„の存在だ。






その為、唯一......特別に“太陽の下„を歩ける“着物と靴„を用意した。







もう少ししたら“外の世界„に行き“鬼殺隊„や“柱„などと戦って貰おうかと考えているが“A„次第だ。」




『......どうして.....私の名前を.....。』




思わず私は、口を開いたが目の前にいる“無惨„の方も何故か驚いた表情を見せた。





そんな中で...


(...何を言っているの...?





私は、“人„なのに......何の話をしているの......。)






Aは、思考を読まれていることを知らずに心の中で呟いていた。









が...






ほかの鬼のような“接し方„をせずに優しそうな瞳でAの“思考„を口に出さずに黙っていた。







その日は、無限城の“客間„に呼ばれただけだった。







いつの日か、外の世界に“出られる„のだろうと思いつつも“牢獄の部屋„へと戻されてしまう。

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