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「こことか、いいんじゃないのか?」
僕はある館の前で立ち止まった。誰も住んでいなさそうだし、雨宿りするのには最適そう。
「あー、いいんじゃない?」
彼女も納得してくれたようだ。雨はどんどん強くなってきて、迷っている余地はない。

「お邪魔しまーす!」
と、誰もいないはずなのに言ってみる。僕が誰もいないと確信している訳は、庭が荒れ放題だったからだ。この時代に、庭掃除の一つもしないのはおかしいだろ。もちろん、返事は返ってこなかった。
「玲香、良さそうだよ。」
僕は優しく玲香に言うと、玲香と一緒に館に入った。玲香は、やっぱりちょっと不安そうだ。まあ、そうだよな。知らない館に、入るんだから。まあ、どうせすぐ止むだろう。

「遥ー、なんか、怖いよ?」
玲香は、これだけの時間でも怖そうだ.たぶんこれがしばらく続いたら、玲香は気をおかしくするだろう。たのむ・・・早く止んでくれ。

僕は、そっと祈りながら、玲香の恐怖を薄めるために玲香にいろいろな話をし始めた。

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作者名:灯火桃香 x他1人 | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/user/nozomi822622  
作成日時:2016年8月17日 22時

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