《時渡編》 ページ9
「バトル、付き合ってもらえないかな」
私は森のポケモンたちにおねがいした
この日もセレビィは目を覚ますことはなかった
ポケモンたちと私のご飯を作って、図書館で借りてきた治療法の書かれた本を読んで、新しいことを始めた
起きないとはいえ、何も飲まず食わずで目を覚ますほど回復をするとは思えないので、その疑問を解消するべく借りたのだ
この森で育った栄養価満点のきのみをこしてきのみジュースを作り、セレビィの口の中へゆっくり流し込む
この作業が新しいこと
それによってすこし口元が動いた
色も鮮やかになった気がした
どうやら効果はあったようだ
飲ませて、もう一冊の本を読んで寝た
セレビィの伝承の本だ
必要最低限知っておかないと、セレビィのことを護れないと思ったから
ちゃんとオドシシに許可をもらっての行動だ
そしてその夜、ある夢を見た
森の中を人間から逃げている夢
誰が逃げているのかわからない
私の視点の誰かが逃げているということはわかる
ゆめうつしのようなものか
ラティオスとラティアスも使えるあれ
ラティオスが見ているものをラティアスが見えるというものだ
つまりこの夢で私は誰かの見ているものを見ている
誰か、と言ったけど、わかった
人間が名前を呼んでいる
待て、セレビィって
これはセレビィが見た、この深手を負ったときのゆめうつし
相手が人間なら手っ取り早い
そして没頭のお願いをした
この人間からセレビィを護るために、私はイーブイと強くなりたい
そのためにも、レベル上げをしたかった
36人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:重刄 | 作成日時:2019年10月29日 16時